タスク管理や仕事術、ライフハックの話に興味があれば一度は聞いたことがある、もしくは実際にやってみたことがある人も多いであろう「ポモドーロ・テクニック」。 その手法を考え出した方が、ポモドーロ・テクニックについて詳細に解説した『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』(フランチェスコ・シリロ)を読んでみました。 『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』(フランチェスコ・シリロ) 25分取り掛かり、5分休憩するのを繰り返す それを4セットやった後は、長めの休憩を取る それをするだけで目の前のことに集中して取り組むことができるというのが、ポモドーロ・テ ...
今回は、最近読み終えた本3冊について。 『アドラー心理学による「強み」のマネジメント』(中野 明) アドラーについての本と、最近はドラッカーの本もよく読むようになり、その両者の共通点についても書かれていそうな本書を手に取り、読んでみたのが本書。 内容としては、アドラーやドラッカーの教えを汲みつつも、参考にしつつも、著者の考える強みのマネジメントについて、「人生のフィードバックループ」についての話がメインとなる本でした。 そのループを回す中で必要になるのが、強みに注目しさらに伸ばすことであったり、自分のライフスタイルを理解することであったりについて述べられていきます。前者はドラッカーの教えを、後者はアドラ ...
動機づけには、自分の内側から起こる内発的動機づけと、外部から報酬や賞賛による外発的動機づけとがあります。 先日紹介した、『人を伸ばす力』(エドワード・L・デシ、リチャード・フラスト)において、外発的動機づけの限界とも言える部分が語られています。 p69.人が報酬を得ることを目的として行動するようになると、その行動が続くのは報酬が与えられているあいだだけになる。 これは、報酬に依存してしまうということに他なりません、 賞賛や承認も、報酬になり得ると思いますが、それもまたまずいことも本書には書かれています。 p22.報酬は行動の出現率を高めるかもしれないが、それは報酬が提供され続ける範囲内での話である。 p1 ...
『人を伸ばす力』(エドワード・L・デシ、リチャード・フラスト) 教師が生徒の成長と関わることができる期間というのは、高校では3年間。 生徒の一生に比べれば、”わずか”3年間。 では、この3年間でできることはなにか、何を目指して、目標として接していくのが良いのか。 そういう視点で考えると、テストの点数を上げることでも、細かな校則を守るよう指導することでも無いように思えてきます。 強制的に何かをするように統制するなんてもってのほか。 じゃあ、統制的ではなく、物事に自分から取り組むよう動機づけていけばいいのか。そこを目標とすれば良いのか。 それもやはり違う。 こちらからの動機づけを必要とするのであれば、高校生活の3 ...
「やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」をオーディオブックで視聴。なかなかにおもしろい。 Amazon紹介文 大きな成果を出した人の多くは、必ずしも才能に恵まれていたわけではない。成功するために大切なのは、優れた資質よりも「情熱」と「粘り強さ」――すなわち「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」なのだ。 聴いてるといくつかグッとくる言葉があり、それを今日は。 オーディオブックで聴いているので、正確にどのへんで言ってた言葉かはわからんけど、序盤で、成功してる人たちの特徴を列挙しているなかに、 満足しないことに、満足していた。 という言葉があった。これぞやな、 ...
『幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII』(岸見 一郎、古賀 史健) 頭をガツンとやられた、「嫌われる勇気」の続編。 青年が学校で働き出し、アドラー心理学の考えで教育を目指すものの挫折し、哲人のもとを訪れるところから話がスタートする。 教育とアドラー心理学について書かれているので、参考になる部分、また頭をガツンとやられる部分も多い一冊。 目次 第一部 悪いあの人、かわいそうなわたし 第二部 なぜ「賞罰」を否定するのか 第三部 競争原理から協力原理へ 第四部 与えよ、さらば与えられん 第五部 愛する人生を選べ 本書を読むことで、アドラー心理学の目指すところはよりはっきりし、根底に流れる基盤となる考えもかなり鮮明に ...
『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』(ゲアリー・ケラー) 『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』(ゲアリー・ケラー) 年末年始に読み返している一冊。 本書の主張は単純明快。「一つのことに集中しよう」。 なぜ一つのことに集中すべきなのか。PART1にて、「嘘」と題して、一般に信じられているけども実は真実ではないことをあばきつつ、その理由が述べられる。 PART2では、一つのことに集中することで得られる効果を。 そして、どのようにして1つのことに集中するのかが、PART3にて語られる。 目次 PART1 嘘 私たちを惑わし、つまずかせるもの PART2 真実 生産性へのシンプルな道 PART3 目覚ましい成果 秘められた可能性を解放する 本 ...
『アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術』(Tak.) アウトライナーを使って、考える〜「アウトライン・プロッセッシング入門」を読んで、学び、考えたこと〜 Originally published at http://d.hatena.ne.jp/choiyaki/ on 2015-07-30 アウトライナーの優れているところは、メモを保管しておく場所としても柔軟であるだけでなく、そのメモたちを眺め、ときに組み合わせ、書き足し、育てていく場所としても、実はとても優れてるんです。 アウトライナーは、”思考のOS”となり、考えることを補助してくれる。 「アウトライナーを使って、考える」際のプロセスが、ギュッと凝縮されているのが、今回紹介する、「アウトライン・プロセッシング入門」という本です。 アウト ...
『WILL POWER 意志力の科学』(ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニー) 『WILL POWER 意志力の科学』(ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニー) 『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』では、「欠乏」はトンネリングを引き起こし、トンネリングは処理能力や自制心の低下を引き起こすことを明らかにされた。 処理能力が低下すると、あらゆることがうまくできなくなる。自制心が低下すると、自分のコントロールがきかなくなる。 処理能力や自制心は、自分の行動に大きな影響を与えることは明らかで、だからトンネリングを引き起こす「欠乏」は防ぐ必要があるし、欠乏に対処するすべを持っておく必要がある。 加えて、そもそもの処理 ...
『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術』(佐々木 正悟(著)大橋 悦夫(監修)) 時間不足への対抗策「タスクシュート式」〜「なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?」を読んで学んだこと〜 Originally published at http://d.hatena.ne.jp/choiyaki/ on 2014-05-15 「今日、何時ぐらいに仕事が終わって、寝るのは何時になる?」と聞かれて、答えることができるでしょうか? 本書内で述べられる「タスクシュート式」を実践すれば、この質問にはっきりと答えることができるようになります。「この質問に答えられるからって、それがどうかしたの?」と思うかもしれません。実は、質問に答えることができるよう状況を整えておくと、時間が足りなくなる要因 ...