考える

映画鑑賞のためのヘッドホン購入と、それに至るまでの思考の連なりと

映画を見るのが好きで、よく映画鑑賞をするのですが、見るのは決まって夜遅い時間。 子どもがまだ小さいので、映画を見るとなると子どもたちが寝静まってからになるからです。 6年ほど前に、音響を充実させようとスピーカーを購入し、現状は3.1chの音響の中、映画を見ています。 ただ、子どもが寝てから映画を見るとなると、子どもを起こしてはいけないので、せっかくの音響であっても音量を小さくしないといけません。 なので、大音量で映画を鑑賞する、という機会は年に数回ほどしかありませんでした。 何年も何年も、ずーっと小さい音量で映画を見ていた、というわけです。 話は変わりますが、つい先日、Amazonのプライムデーが開催され ...

「うちあわせCast」を聞いて考えた、「学校」についてのこと

うちあわせCastを聞きました。 うちあわせCast – 第六十一回:Tak.さんと自分なりの方法の作り方 「自分の道具を作る」について。 その中で触れられていたのは、本を読んで、それを盲信的に信じたり、それが唯一の正解やと捉えて、自分のやり方があっているのかどうか確かめたい人がおるけど、それってどうなんだろうか、という話が印象的でした。 それに続いて、日本の教育について言及されていました。実際に教育現場にいる身としては、色々と考えさせられますし、自分なりの意見なんかも持ち合わせているわけで。 今日はそれについて書きます。 学校教育は、正解するか否か、に重きを置かれているため、正解かどうか、を気にする人に育て ...

知的生産その5「授業」〜一個人の、知的生産・タスク管理の技術15〜

「授業」を組み立てるときにも、頭をはたらかせます。生徒にわかるかたちはどういうものを、どういう順序で、どういったように伝えたらいいか、を。 ただただ考えるわけではなく、段階によって少し考える方法や用いるものがかわってきます。 章ごとに 数学の教科書は、数学を伝える単位として、内容ごとに「章」や「節」に分かれています。新たな章に入るときに、その章全体のロードマップを思い描きます。もちろん、高校には定期考査というものがあるので、考査によってその「章」や「節」は分断されるのでそれも考慮に入れつつ、最終的な目標と、そこに至るまでの道筋を考えます。 ここで用いるのが、紙とペン。iPadとApple Pencilで ...

知的生産その4「ひとにわかるかたちに」〜一個人の、知的生産・タスク管理の技術14〜

まとめる 頭をはたらかせて考え、整理したこと、理解したこと、発見したことは、極力「ひとにわかるかたち」にしておきます。簡単にまとめておく、ということです。 ぼくがブログを書くのも、そのためです。考えたことを、ひとにわかるかたちでまとめておく場がブログです。 考えて発見したことや気づいたことを、ひとにわかるかたちで書き残しておく。人というのは変化するもので、未来の自分はもはや他人です。ひとにわかるかたちにしていなかったとしても、それゆえ少々説明が足りてなかったとしても、今は読んだら理解できるかもしれません。けど、未来の自分が同じものを読んでちゃんと理解できるのかどうかは、実際のところわかりません。 なの ...

知的生産その3「頭をはたらかせる」〜一個人の、知的生産・タスク管理の技術13〜

その他メモのなかでも、アイデアのタネっぽいものやふと思いついた着想はScrapboxにとりあえず置いておき、必要とあらばメモにいろいろと書き足してひとつのページとして独立させておくことで、常に他の情報と結びつくスタンバイができたままの状態ににしておく、というのが前回の話でした。 じゃあ、メモについてはそれさえしておけばいいのか、というと、そうでもなくて。 メモしたはいいが、なんだかよくわかってないような気がするもの。 全容が見えずモヤモヤするので、ちょっと立ち止まって考えてみて、よりはっきりとつかみたいもの。 わかっているようでわかっていなさそうなもの。 考えてみたら何か出てきそうで、まだまだ発展させて ...

知的生産その1「知的生産とは」〜一個人の、知的生産・タスク管理の技術11〜

タスク管理についてはひと段落したので、今後は知的生産について考えていきたいと思います。 知的生産 「知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら──情報──を、ひとにわかるかたちで提出することなのだ」 『知的生産の技術 (岩波新書)』(梅棹 忠夫)において、知的生産は上記のように定義されています。ぼくも、この定義のもと、話を進めていきたいと思います。 では、実際にぼくの環境で、置かれた状況で、活動の中で「知的生産」と言える部分はどこか、というのを考えてみますと、このブログも仕事でおこなっている日々の授業も、仕事の一つ一つにおいても、知的生産の要素を多分に持っているなーと感じます。 ブログは ...

タスク管理その4「プロジェクト」〜一個人の、知的生産・タスク管理の技術⑨〜

プロジェクト タスクはすべて1日で完了するものばかりか、というと、そうではないわけで。完了までに いくらか日数がかかる・かかりそう いくつものタスクを完了させる必要がある・必要がありそう 自分以外の人とのやりとりが必要になる ものなんかがあるわけです。こういう、一度で完了しないタスク、完了までにいくつかのタスクをやる必要のあるものを「プロジェクト」と呼ぶことにします。 明らかに日数を要するものなんかはまさにプロジェクトかと思いますが、タスクの中で、「なんかこれ、全容が見えへんよなぁ」「なんかモヤモヤする」ってものあたりも、プロジェクトである場合が多いかな、と思います。で、こういう類のものは、一度そのタスク ...

何かの連載をして、ブログのネタに困らなくなっちゃおう大作戦

ブログ、毎日書くためには書くためのネタが必要で、でも日々ポンポンネタが出てくるタイプではないので、何を書こうか毎日悩んでる。 どうすれば悩まず書き始めれるかなーと考えると、そうや、連載をすればいいんか!となった。 これまで何度か、一つのテーマに絞って複数の記事を書いていく、ということをしてきた。 ノートにウィークリーとデイリーを 〜来年度の手帳に向けて1〜 タスク管理、三種の神器 〜タスク管理あれこれ1〜 “とりあえず”・”なんとなく”からの脱却 ー数学からぼくが学んだこと1ー 着想メモの保管場所~メモに対して、今いろいろと考えていることその1~ ぼくのScrapboxの使い方 その1〜ざっくり全体像を〜 Evern ...

「アウトラインを組み替える機能」が、ブログの更新を支えてくれている

キーボードをパタパタと打ちながら、文章を書きながら考えるときには、アウトライナーは必須やと思う。アウトライナーとは、 アウトライン表示の機能 アウトラインを折りたたむ機能 アウトラインを組み替える機能 の3つを備えているテキストエディタ、とする。 そんなに大掛かりな文章を書くのでない限り、この3つのうち「アウトラインを組み替える機能」がかなり大事になってくる、と思う。 考えているとき、思考は一直線に結論に至るわけではなく、フラフラしながら、ときには今考えていることとちょっと関連なさそうなこととかが思い浮かぶ。そういうのんもとりあえず書いていく。で、さらに考えつづける。 となると、あとから書いたものの上下を入 ...

エディタ に求めることと手書きに求めること

何か文章を書いているとします。キーボードでぱたぱたと。とりあえず頭に浮かんだことをもとに、組み立てていくとします。ぱたぱたぱた。 書いてると、順番を入れ替えたくなったりします。特に、頭に浮かんだことをとにかく書き出しているときには。 で、こういうことって、文章を書いているときには良く起こることだと思うのです。 一部を修正したい場合もあれば、文章の順序を入れ替えたい場合もあり。 文章を書くというのは、文章を一列に並べていく行為です。一発でその順序がバッチリ定まる、ってことの方が少ない。 なので、文章を書くツールには、行を移動させる機能ってのは必須でないかな、と思うわけです。 で、これは、手書きで頭に浮かんだ ...