「5×3情報カード+A6情報カード」が、「WorkFlowy+Evernote」へ~メモに対して今いろいろと考えていることその7~

またまたまたまた、メモの話題です。
メモ置き場として、WorkFlowyというアウトライナーを使っている、という風になんども書かせてもらってます。でも、これを使い始めたのは、二ヶ月ほど前から。それまでは、別のものを使って、メモを書きため、保管していました。その”別のもの”ってのは、「情報カード」です。
情報カードには、いろーんな大きさのものが売られています。中でもぼくは、5×3サイズのカードを使って、「PoIC」を参考に着想メモを書きためていました。また、タスク管理にも情報カードを使っていまして、そっちは「43Tabs」を参考に、管理していました。
ポッケには常に5×3サイズの情報カードを何枚も入れておき、何かしら思いついたらそこにメモをする。で、着想に関してはPoIC的に管理し、タスクについては43Tabsの手法で管理していました。で、着想の書かれたカードを眺め、組み立て、ある程度のまとまりが出てきたら、ブログなり、もう少しサイズの大きなA6サイズの情報カードにまとめて保管したりしていました。
数学に関して、A6情報カードにまとめたものは、「あれやこれやの数学講義」にて公開しております。
で、ブログも、A6のカードにまとめたものも、ぜーんぶEvernoteへ放り込んでおくって感じでした。
そう、ぼくは基本「5×3サイズ」と「A6サイズ」という、大きさの違う2種類の情報カードを使っていたわけです。

アクティブな5×3、アーカイブなA6

大きさが違うが故に、用途ももちろん違ってきます。5×3情報カードは、前述の通り常にポッケに持ち歩き、メモをじゃんじゃか書き付けていく。そのメモたちを見返しては、A6情報カードにまとめていく。
5×3情報カードの方は、一つ一つのメモはまだ小さいので、書きためていき、ほかのメモと組み合わせながら育てていくことで、まとまってきます。時系列にストックしていき、事あるごとに見返し、順番を入れ替えたりしながら保管しておきます。で、ある程度のまとまりを見せてきたら、A6にまとめたり、ブログで書いたりする。
A6情報カードには、ある程度まとまった形の内容がまとめられていることになります。うんじゃかんじゃ組み換えるための5×3情報カード、それらをまとめるためのA6情報カード、というような使い分けで、5×3はアクティブに、A6はアーカイブ的に使っていました。
ただ、A6情報カードにまとめた内容が、いまいち活用できていない感がありまして。カードボックスに溜まっていくばかりで、次のアウトプットを生み出すことができていない。せっかく書き記したものを、死蔵しちゃってました。というのも、アーカイブする場としては、やはりEvernoteが優れているんですよね。

アーカイブとしての、Evernoteの強力さ

Evernoteには、強力な「検索」と、プレミアムアカウントを契約することで、「関連するノート」を表示してくれるようになります。今、表示しているノートに関連しそうなものを、内容を読み取って勝手にピックアップしてくれる。アーカイブの量が増えれば増えるほど、この「関連するノート」の機能は威力を増します。
情報量が多くなってくると、どんなものをEvernoteに保管しているのか、アーカイブしたのか、なんて覚えておくことはできません。それが、「関連するノート」で表示してくれると、自分の記憶になかった情報にまでアクセスすることができる。過去の自分を考えをまとめたものや、他の人の意見に再会する確率を上げることができます。実際、今もEvernote上で文章を書いているのですが、書いたそばからその内容を読み取り、下にはいくつかの「関連するノート」が表示されています。それを見返したりしながら、この文章を書き進めており、確かに、過去のアーカイブを活かすことができている、と感じます。
これが、カードによる蓄積だと、実現することはまず不可能でしょう。カードでストックしておけば、確かに”くる”ことはできますし、パラパラとめくり、検索することもできます。が、検索には手間がかかりますし、”くれる”状態にしておいても、そのカードに再び出会わなければ意味がない。そんなことを考えると、カードに書き付けてどんどん蓄積していこう、という気にならなくなってきちゃいました。
ただ、Evernoteに入れてしまえば、”くる”ことができなくなります。順番を入れ替えたり、似ているものをひとかたまりにしたりってのが、ものすごくやりづらくなる。そこは、Evernoteが、カードにはかなわない所。ただ、大量の情報を、ぜーんぶ”くれる”状態、アクティブな状態を保っておかなければいけないのか?と考えると、そうじゃない。ある程度のまとまりを見せたものについては、いつでも”くれる”状態じゃなくてもいい。まだ育ちきっていない着想たちさえ、アクティブなままでいてくれたら。
その、いつでも”くれる”状態でスタンバイしておいてもらう着想たちは、5×3情報カードにせっせと書きためていたわけです。が、それも、今は使わなくなっちゃってます。「アウトライナー」の登場によって。

”アクティブ”なメモを扱うなら、カードとアウトライナーどちらを使うか

カードとアウトライナー。共通している部分は、「手軽にメモ同士を組み合わせることができる」ところ。どちらも、簡単に順番を入れ替えることができますし、似たものを集めておくこともできる。どちらも、着想を育てるために最も大切な、「メモ同士を組み合わせる」ってことを可能にしてくれる、すばらしいツールです。
一番重要な部分は共通しているものの、アナログとデジタルという大きな違いに加え、ほかにも違う部分が多々あります。

  • カードはひとくくり。アウトライナーは、階層つけてひとくくり。
  • カードは、「似たものを寄せ集めておく」ことができる。アウトライナーは、それができるものの、必ず”代表”(一番上にくるやつ)が必要になる。
  • カードは、”集める”。アウトライナーは、”並べる”。順序を強く意識させるのが、アウトライナー。
    • カードは、任意の”位置”に配置できる。アウトライナーは、任意の”順番”に配置できる。
    • 順序関係なくネタをだーっと出すならカード、順序立てて配置していくのはアウトライナー。
  • アウトライナーの強みは、折りたたみにあるかも。カードやと並列で並んでしまうところを、折りたたんで、一番大まかなとこだけ表示できるから、そのぶん見返しも楽。
  • カードは、床の広さの許す限り、ずらーっといくらでも並べられる。アウトライナーは、画面の制約上、表示件数に限りがある。

これに加え、「アクティブなものを扱う」という部分において、とても大切になってくる要素があります。それは、

  • 「アクセスしやすい」かつ「眺めやすい」

ということ。着想メモたちは、育てていきたい。育てていくためには、メモを書きため、眺め、書き加えていく必要があります(参照:「メモが育つ」とはどういうことか?と、メモの育て方~メモに対して今いろいろと考えていることその6~)。となると、いつでも「アクセス」でき、さーっと「眺める」ことができたほうがいい。
書きためたカードは、束ねて保管します。となると、見返す時は一枚一枚をめくるか、並べなくちゃいけない。また、何十、何百枚もあるカードを、常に携帯することもできません。対して、アウトライナーであれば、メモたちは縦にずらーっと表示されますし、WorkFlowyにはiPhoneアプリも存在するので、いつでも眺めることができる。ということで、アウトライナーに軍配があがったわけです。

おわりに

普段の着想を書きためていく場所として、アウトライナーを、WorkFlowyをメインに使っていくことにしてからというもの、すごく快適になったよってのはこれまでこのブログでも書き散らかしている通りです。じゃあ、もうカードは一切使わないのか?となると、話は別。次は、カードが活躍できる場所について書きたいと思います。
では、お読みいただきありがとうございました。

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