タスク・プロジェクト管理の全体像〜来年度の手帳に向けて5〜
使うノートは2冊。「モレスキン ポケット」と、「ロルバーン A5サイズ」。
それぞれ、
- モレスキン:ウィークリー(一週間コンパス)・プロジェクト用
- ロルバーン:デイリー用
として使っていく。
サイズ的にも、モレスキンはポケットに入れて持ち運べるので、常にポケットに携帯。
ロルバーンはポケットに入らないものの、何でもかんでもそこにメモしていく予定なので、移動の際は必ず持っておくように。
ロルバーン
<div class="kaerebalink-powered-date" style="font-size:8pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">
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DELFONICS(デルフォニックス)
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基本は、1日1ページ。
1週間に1度、1週間分の日付を、前から順に書き込む。
1日中、今日の日付のページを開いておき、出てきたタスクとか、メモとかを、バレットジャーナル 的な感じでどんどん書いていく。
「とにかくなんでも書き込めばいい」と思う。「PDCAをまわしながら日々過ごす手帳の書き方〜タスク管理あれこれ4〜」にて書いたように、ペンの色を変えながらメモを書き込んでいくのもなかなかに効果的。
あとから参照したいページは、ノートの一番最初のページに、その日の日付と書いてある情報の簡単な内容を書いておく、つまり、インデックスを作っていっとくと便利。
モレスキン
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MOLESKINE モレスキン
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ウィークリーページとプロジェクトページ、ミッションや価値観について書かれたページからなる。
ウィークリーページは、見開きで使う。スケジュールは「・」、タスクは「□」を文頭につけ、日付や時間が定まってればそれも書き添えておく。デイリーに転記したものには「→」をつける。
あらかじめ1年間分のページを用意しておく。そうすることで、その年のいつの出来事に対しても「この週にやる」とざっくり定めることができるので、出てきたタスクやスケジュールのやり場に困らない。
手帳のように日付ごとに区切られてはいないので、日付の定まっていないタスクも、気兼ねなくウィークリーページに書き込んでいける。
タスク管理
1日の流れ
毎日、その日のデイリーページを常に開いておき、何かあれば書きつけていく。そうすると、1日の最後の方になると、デイリーページには、その日に発生したタスクがいくつか並ぶことになる。それを処理する時間を、毎日必ずとり、「今日はこれにて終了」という、その日を閉じる作業をおこなう。
閉じる作業は、いたってシンプル。
- 発生したタスクを、それを実行するデイリーもしくはウィークリーのページに転記する
以上。
やり残しのタスクも実行する日を決めなおして該当のページに転記し、同じように処理する。
一週間の計画
前述したように、一週間に一度、一週間分のデイリーページをロルバーンに作成し、ウィークリーページのスケジュールとタスクを、作成したデイリーページに転記し、日付を割り当てていく。それはつまり、一週間の計画を立てるということ。
- スケジュールをデイリーページに転記。
ウィークリーページに書かれている、日付と時間のそえられているスケジュールを、該当の日付のデイリーページに書き写す。 - タスクをデイリーページに転記。
スケジュールの様子を見計らいながら、1週間全体のバランスを考えつつ、ウィークリーページに書かれているタスクをデイリーページに書き写していくことで、タスクに日付を与えていく。
- 1日1ページで、なんでもそこに書いていくこと。
- 1日の最後に、閉じる作業をおこなうこと。
- 1週間に1度、1週間分のデイリーページを作成し、週間の計画を立てること。
以上3点を守ることで、タスクを適切に管理し、毎日ちゃんと「やること」を把握して過ごすことができる。おそらく、タスクの数が10ほどであれば、これで快適に日々をまわしていける、はず。
ぼくの場合、日々のタスクはルーチンのものが多く、スケジュールもルーチンが多いので、ルーチン以外のタスクを今回書いた方法で管理することで、すべての「やること」を把握して過ごせている。
プロジェクト管理
- 完了までに、いくつかの異なるタスクを完了させる必要があるもの
のことをプロジェクトと呼びたい。
なので、同じタスクを繰り返しおこなうことで完了させることができるのであれば、それはプロジェクトとしては扱わない。単発タスクを何度か繰り返すのみ。
「いくつかの異なるタスクを完了させる必要があるもの」がプロジェクト。
プロジェクトの扱い
では、プロジェクトはどう扱っていくのか。
完了までにいくつかの異なるタスクが並ぶことになるので、まずはその手順書を作っておきたい。とりあえず手順書があれば、進捗を把握できるし、全体の見積もりもできる。
なので、どんなプロジェクトを立ち上げる場合にも、1つ目のタスクは「完了までの手順を明らかにする」になる。
そのときに、そのプロジェクトの目的や、どの状態までいけばそのプロジェクトは完了したと言えるのか、といったこともあわせて考えておきたい。
モレスキンの見開き1ページ、もしくはEvernoteの1ノートを、1つのプロジェクトにあてがい、そこで手順を書き出していく。
ノートなので、自由に書いちゃえばいい。文章をつらつらと書いて、どんなタスクがあるか考え、リストにしていくのが、個人的にはおすすめ。
で、こんな風に、プロジェクトを一つ一つのタスクに分解することができればこっちのもん。
あとは、プロジェクト内のタスクのそれぞれを、「ウィークリーとデイリーにてタスク管理」にて書いたタスクと同じように扱っていけばいい。つまり、
- 発生したタスクを、それを実行するデイリーもしくはウィークリーのページに転記する
だけ。
これさえすれば、「タスク管理」に乗せていくことができる。「タスク管理」に乗せることができれば、タスクを実行待ちの状態まで持っていける。
「タスク管理」を中心に据え、そこにプロジェクトの内の個々のタスクを乗っけていく。
プロジェクトは、「完了までの手順書を作ること」が遂行するための要になってくる。そんな感じ。
一週間コンパス
「一週間コンパス」とは、自分の役割それぞれに対し、今週とりくみたいことを書き出し、目標を定め、指針にしていくもの。
タスクやプロジェクト管理では、短期的な「やるべきこと」に対応できるものの、中長期的に自分がやっていきたいと考えていることや、自分の中で大切にしたいこと、価値を置いていることを、日々に盛り込んでいくことはできない。毎日が「やるべきこと」ばかりになってしまう。
「やりたい」ことを盛り込み、向かいたい方向に舵を切っていくためには、タスクやプロジェクト管理に加えて、その「やりたい」ことを管理し、日々に盛り込んでいかないと。そのための、「一週間コンパス」。
自分が価値をおいているもの、大切にしたいと切に願っていることを思い返し、日々に盛り込む。
例えば、「家族との時間」に価値をおいているのであれば、それを思い返すことで「あ、家族でお花見に行きたいな」と思うかもしれない。場所はどこがいいだろうか、交通手段は何を使うか、時期的にいつがいいか、、、などなどについて考えていかなければいけない。お花見に行くまでに、いくつかの工程が必要そう。となると、「家族でお花見に行く」というのは、プロジェクトであると言える。プロジェクトなので、上記のプロジェクトの処理と同じことをしていけばいい。
一週間コンパスを定めるためには、自分が価値をおいているものや、自分の役割について一度考え、書き出し、まとめておく必要がある。で、一週間に一度それらを見返し、価値をおくものを自分の日々の行動に反映していく。
そこで出てくるものは、おそらくは「やりたい」タスクやプロジェクト。タスクやプロジェクトであれば、それらを実行まで持っていきたいのであれば、「タスク管理」「プロジェクト管理」と同じ流れで実行待ちの状態まで持っていけばいい。
一週間コンパス・プロジェクト → タスク管理
一週間コンパスを定めることで出てきたタスクや、プロジェクト内のタスクを「タスク管理」に乗せて実行待ちまで持っていくことになるので、「タスク管理」の一週間の計画をおこなう前に、
- 一週間コンパスを定める
- プロジェクトを確認する
をまず済ませる。そうすると、ウィークリーページに、今週着手すべきタスクと着手したいタスクが出そろい、スケジュールも書き出されている状況になると思う。
なのであとは
- スケジュールをデイリーページに転記
- タスクをデイリーページに転記
してしまえば、今週のスケジュールとタスクを漏れなくデイリーページに引き継ぐことができる。すべてを実行待ちのスタンバイ状況まで持っていける。
おわりに
ベースは、「タスク管理」。そこがうまくいけばこそ、プロジェクト管理や一週間コンパスがちゃんと回り始める、と思う。
一つ一つのタスクを、もれなく確実に、実行すべき日時に、実行待ちのスタンバイ状況になるように持っていくこと。
それこそがタスク管理に課せられた大事な大事な役割の一つではないかなぁと、この連載を書いている中で見えてきた。書いた甲斐があったというものです。
では、お読みいただきありがとうございました。