経験を積む、ということについて
経験を積むって、良いことというか、何かを上達していくためには必要なことであるのは間違いない。でも、経験を積むのは、一歩間違うと視野がせまくなっちゃったり、考えが偏ったりすることをまねきかねない。
円を描いていく
あることについて経験していく。何度も実践をし、記録し、振り返ったりしながら、経験自分のものにしていく。イメージは、たくさんの円を描いていくイメージ。
ある実践を通して、円を描いていくことで、経験した範囲を増やしていく。
円の中心が毎回異なれば、円が増えれば増えるほど、経験した範囲は広がっていく。
対して、円を描くと、重なる部分も出てくる。その重なりの部分が、経験を積んだ部分やとする。
円を描けば描くほど、経験した範囲は増えていく。経験を積んだ部分は、より色濃くなっていく。色濃くなった部分に対しては、自分としてはかなりの経験を積んだ、という自負も生まれたりする。
ただ、気をつけたいのは、円を描けば描くほど、経験した範囲は増えるものの、経験を積んだ部分はどんどん狭くなっていく、ということ。
一番色濃い部分は、経験した範囲の中で、一番範囲が狭くなる。
これを常に念頭に置いたまま、経験ってのは積み上げていかなあかんのやろう、と感じる。
色濃い部分に固執することなかれ
少し単純化し過ぎているかもしれない。けど、経験を積んだ部分は、どんどん狭くなっていってしまいかねない、というのは、気をつけるべきところ。
狭くなる、つまり視野が狭くなってしまいかねない。
経験を積むことで、思考が色濃い部分に偏り、頭がかたくなってしまうかもしれない。
経験を積み重ねることは、上達には必要。やけど、その結果招いてしまいかねない、「この分野のことはすべてわかってる」という傲慢さや、「ここはこうに違いない」という決めつけには、十分注意しなくてはいけない。
年を重ねれば重ねるほど、経験は積み重なっていく。短い、数年のスパンではそこまで頭が凝り固まることはないかもしれない。が、10年や20年単位なら、どうやろう。
ものすごく色濃くなっている部分に固執してしまわないか。
そうならないように、「円を描けば描くほど、経験した範囲は増えるものの、経験を積んだ部分はどんどん狭くなっていく」というイメージは、常に持ち続けたい。
おわりに
今回の話は、やっぱり単純化しすぎてると思う。経験値ってのは、そんな簡単に積み重なるものではないやろうし、広がるものでもない。均一にも積み重なってはいかない。
でも、経験を積めば積むほど、実は見えなくなっていってるものもあるかもしれない、ということは、常に念頭に置いておくべきことやと感じてる。
10年後、20年後になっても、常に頭のどこかでは考えていてほしいな。考えてなかったら、頭の中からなくなってしまっていたら、すごくショックかも。
では、お読みいただきありがとうございました。