アドラー心理学を学び続けています。 これまではいろんな本を読んで勉強していました。が、本で学んだことを実生活にて実践することがなかなかできていませんでした。 特に、自分の子どもと接する時に実践できてないなぁと感じることばかりで、怒りを使ってなんとかすることも多く(大抵はなんとかなっていない)、難しいなぁと思う日々でした。 いつかは研修に参加してみたいと思いつつも、日々の忙しさやらなかなか研修が近場で開催されないことやらで、2,3年が過ぎ。 ようやく、京都で開催される「アドラーギルド」という会社のセミナーに参加してみました。 結果、とても、とても良かったです。 土日2日連続で開催され、その2週間後の土日にま ...
『マインドセット「やればできる!の研究』(キャロル・S・ドゥエック)では、硬直マインドセットとしなやかマインドセットという2つのマインドセットが出てきます。 硬直マインドセット・・・自分の能力は固定的で、もう決まっている しなやかマインドセット・・・基本的資質は努力次第で伸ばすことができる そして、この本の内容としては、しなやかマインドセットが良いのですよってのが、あらゆる実験結果から手を変え品をかえ述べられていきます。 じゃあしなやかマインドセットでいる方がいいじゃないか、というと、話はそんな単純ではなく。 硬直へ向かう圧力があるために、人は硬直マインドセットに陥りがちになっちゃいます。 苦もなくあっさ ...
アドラー心理学は、人の変化を後押しする考え方で、後押しのために「勇気づけ」というアプローチを用いる。 アドラー心理学の「勇気」という言葉を狭ーく捉えれば、「困難に向かおうとする活力」と言えると思う。 「事実」を知ることが、勇気づけになることがある。 『マインドセット「やればできる!の研究』(キャロル・S・ドゥエック) 『超一流になるのは才能か努力か? (文春e-book)』(アンダース・エリクソン ロバート・プール) 『究極の鍛錬』(ジョフ・コルヴァン) これらは、努力次第では自分の能力を伸ばしていける、ということを、その事実を教えてくれる本。 難しいなー、できるかなー、大丈夫かなー。そう思いつつも、それに立ち ...
MM読了『アドラー心理学によるスクールカウンセリング入門』(深沢 孝之)という本を読み終えました。 本書は、アドラー心理学の考えを、スクールカウンセリングに用いて、学校生活で悩んでいる児童生徒や、その担任の先生に対してどうサポートしていくのか、の実際例が書かれています。 本書を読んで、アドラー心理学は、他者や自分を一歩前に進むよう促すために便利な心理学だ、という思いを一層強めました。 もちろん、勇気づけというアプローチがその主なものなのですが、他にも色々とアドラー心理学の考えを使って、スクールカウンセラーの方々は児童生徒・教員と向き合っていることがわかります。 いくつか、本書から引用します。 p21.私た ...
アドラー心理学の本を読んでいると、徹頭徹尾よりよく生きていくには?建設的に生きていくには?が考えられているな、と感じる。 その考えは、絶対ではない。ただ、「こうしたほうが、こう考えたほうが、こうとらえたほうが、良くなっていくことができそうやよね?」という提案。 あらゆる物事に、どう意味づけしたほうが、良くなっていけそうか。 その一つが、原因のせいにしない、という姿勢。 人は、いろんな物事をなにかの原因に持ち出しすぎている。 基本姿勢として、原因をさぐる。こうなったのは、あれが原因や、と。 思考の基本が原因論やと、悪いあなた、かわいそうな私に終始してしまいがち。 「あれのせいでこうなった」と考えると、悪いあな ...
「『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』」のはじめの方は、「僕」が変われないと話すところからはじまる。 「『性格は変えられる (アドラー心理学を語る1)』」でも、性格は変えられるよ、という話から入る。 「変われるかどうか」は、アドラー心理学に足を踏み入れていくはじめの話として、よく用いられている。 アドラー心理学は、人は変わる力があると信じつつ、でも、変わることへの恐怖は強い、とも思ってる。変わることは、それまでの慣れた、安定した今までの世界を捨てて、慣れない先がわからない不安定な世界へと足を踏み入れる行為やから。 怖いから、変わらないでいる言い訳に劣等感が使われることがよくある。 自分は ...
昨日のエントリ、「マインドセットによって変わる、劣等感への対処の仕方〜アドラー心理学について⑤〜」にサラッと挙げた、劣等感と劣等コンプレックス・優越コンプレックスについて。 アドラー心理学の本を読んでいて感じるのは、劣等感は、「できない」「もってない」など、「〜ない」感覚、くらいのものっぽい、ということ。ただ、他と比べて劣ってるなーと感じることで、それ以上でもそれ以下でもない。 劣等感自身は、別に悪いものではなく、ただできてないなーと感じるだけのもの。 やから、誰しもが持ってるもの。 『幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII』(岸見 一郎、古賀 史健)では、人は皆、生まれた時から劣等感を抱 ...
「マインドセット「やればできる! 」の研究」での「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」という視点でアドラー心理学で挙げられる「劣等感」について考えた。 まず、アドラー心理学における劣等感について。 人は、優越性の追求、つまり、人にはもっといい存在になりたいという欲求があり、それがあるから、できていないところが見えてしまい、劣等感を抱く。 その劣等感に、いかに対処するか。 マインドセットが硬直か、しなやかか、という目線で考えてみる。 p13.自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人ー「硬直マインドセット」の人ーは、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。 … しなやかな心 ...
人は、変化していける。人間は前に進めないような脆弱な存在ではなく、変わっていける。 アドラー心理学の根本的な考えとして、人間の持つ力への信頼がある。 これは、「マインドセット「やればできる! 」の研究」で挙げられる2つのマインドセットのうちの、「しなやかマインドセット」と同じだろう。 しなやかな心の持ち方、「しなやかマインドセット=growth mindset」である。その根底にあるのは、人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができるという信念だ。 「マインドセット「やればできる! 」の研究」では、しなやかマインドセットを持っていることが人の成長にどう作用するのかが述べられる。 相手の成長を願うなら、願うもの ...
長期的な視点を常に持つ 〜アドラー心理学について①〜 アドラー心理学は、内発的動機づけ〜アドラー心理学について②〜 アドラー心理学は、「変化を促す、変化を後押しする心理学」であるのではないか、と思う。 アドラー心理学の大きな特徴の一つが、原因論を唱えていること。 怒鳴るために怒りを持ち出すと考える。人は、突発的な怒りに駆られて怒鳴るのではなく、怒鳴るって目的が先にあり、そのために怒りを持ち出す、というとらえかた。 目的が先にあるなら、その目的を選択し直せば、これまでとは違うように歩める。 そう、そこがミソ。目的は、選択しなおせばいい。選択し直すことができる。 選択しなおせば、今までの自分とは違う存在になれる。 ...