「意図的な練習」=「目的のある練習」≒「考え抜いた練習」

MM読了『やり抜く力 GRIT(グリット)』(アンジェラ・ダックワース)」という本をオーディオブックで聞きました。

本書は、その題名のとおり「やり抜く力」について突っ込んだ、成果を上げるためにはやり抜く力が大きく影響することを説いた本です。
その中で、「意図的な練習」というものが紹介され、力を伸ばすためにはこの練習が必要である、そして、この意図的な練習を継続するためにも、やり抜く力が大切であることが述べられています。
意図的な練習、、、その内容と、それを提唱しているアンダース・エリクソンという名前も聞き覚えがあり、すぐに以前読んだ「MM読了『超一流になるのは才能か努力か? (文春e-book)』(アンダース・エリクソン、ロバート・プール)」という本に思い当たりました。

「GRIT」で「意図的な練習」と呼ばれているものは、「PEAK」では、「目的のある練習」と呼ばれています。以下のようなもの。

一 、目的のある練習には 、はっきりと定義された具体的目標がある

二 、目的のある練習は集中して行う

三 、目的のある練習にはフィ ードバックが不可欠

四 、目的のある練習には 、居心地の良い領域から飛び出すことが必要

この四つを満たすものが「目的のある練習」であり、目的のある練習が、上達には不可欠であることが書かれているわけです。

『究極の鍛錬』(ジョフ・コルヴァン)」という本も、PEAKを読むよりも前に読みました。
この本でも、自分の能力を伸ばすことについて、

達人と素人の違いは特定の専門分野で一生上達するために、考え抜いた努力をどれだけ行ったかの違いなのである。

練習は、ちゃんと考えられたものが必要であることや、

結果に関し役に立つフィードバックのない訓練は価値がない。

フィードバックが必要不可欠であること、

訓練は好きなだけやってもかまわないが、訓練の成果がわからなければ、次の二つのことが起こるとカーは言っている。一つはけっして上達しないこと、もう一つは注意深く練習をしなくなってしまうことだ。

自動的にやってしまうことを避ける能力

自動的にやってしまうのではなく、集中して、自分にとってはキツいと感じる練習をしなければいけないこと、集中して取り組む必要があることが述べられていて、その内容は、PEAKに書かれていることととても似ています。

結論は出ているわけです。
何か上達したいことがあれば、目的のある練習を行うことが必要であるということが。
じゃあ、やることは決まっています。
数学の力を伸ばしたかったり、授業がうまくなりたいのだから、目的のある練習にとりくんでいけばいい。上達するには、それが必要だから。
やれば上達するし、やらなければおそらく上達しない。
まずは目的のある練習はどういったものになるか考え、その努力を続けていこうと思います。

ここで、忘れてはいけないことが、どの本にも言われているのが、そういった練習は「キツい」ということ。楽しくないこともあるし、なぜこんなことをしなければいけないのか、と感じることもあるとのこと。
続けるためにできることを考えることも、かなり重要になってきそうです。

では、お読みいただきありがとうございました。