固定的でなく、柔軟にロギング
ロギング仕事術を読んでキーボード配列についてあれやこれや考えたりしたわけですが、じゃあキーボードの配列を新たにしてどうなったか、という話を。
実行という大きな一連の行為の中に、過去のことを思い出したり、未来のことをイメージしたりという「考える」という行為を挟み込んでいくことです。
その意味で、ロギング仕事術は静的ではなく動的なものです。
動きとともにあるのです。そうした動きによって、実行中の自分が持っている視点を変え、それまでとは違った考え方ができるようになること。
それが、ロギング仕事術の目指す状態です。
これまでもログを取っていました。もう十数年、日々ログを取ってきていると思います。そのログに対しての自分の認識は、「あとから検索すれば役に立つことがあるもの」というもの。
取ったログを使うのは、過去自分が何をしたか知りたくなった時に、検索して調べるもの。いつやったかとか、あの日は何をしたかとか、どう過ごしていたか、といった事を知りたくなった時にログの全体を検索してみて調べ、確認することがメインでした。
実際これでも、ログを取っていて良かったと思う時が何度もありました。やったことのログ。作業ログですね。可能な範囲でログを取っていると、しばしば役立ってくれるものです。十分なほどに。
ログとは取っておけばあとから役立つこともある、くらいにしか思っていなかったので、「考える」という行為を挟み込んで行くものという考えはぼくの中にはありませんでした。
で、ロギング仕事術を読んでログに対する認識に変化が起こったことと、キーボードのレイアウトをあれこれ考えるという事は無関係であありません。
ログを書き、「考える」という行為を挟んでいくには、「考える」がしやすいほうがいい。考えるがしやすいためには、「書く」がしやすいほうがいい。なおかつ、ログをサクッと取ることができたほうがいい。そのログは、基本的にはiPad miniでとろうと考えている。となると、iPad miniのソフトウェアキーボードが使いやすいほうがいい、ということになります。
そんなことを考えてか、ただ単に楽しかったからか、キーボード作りに夢中になっていた、というわけです。
で、今のところは、まずは「とりあえず書く」ということを実践することができています。iPad miniを基本として、時にはiPhoneを用いてログを取ることもありますが、「考える」という行為を挟み込んでいくことを念頭に置き、書いていっています。
「ロギング仕事術」では、記録を取る対象として、実際にやったことを書くことはもちろん、これからやろうとしていることも記録の対象となっています。さらには、記録は書き換えてもいいとも語られます。今日のやろうと思うことを書き出し、過ごし、当初の想定と違ったら書き換えてしまってもいい。記録を取る対象について柔軟に考えるとともに、取った記録に対しても柔軟に考えておけばいい。デイリーページを用意し、そこに書き、そこで考える。固定的に考えるのではなく、柔軟に。そのマインドセットがロギングの真髄と言えるのかな、と感じました。
では、お読みいただきありがとうございました。