読んで大切と思ったところをドッグイヤーする本の読み方の良さに気づいた話

使い慣れた言葉や言い回しが使えないことで、文章の表現が拡がるかも」というエントリの中でも少しだけ触れましたが、読書メモをかなり丁寧にじっくりと書くようになっています。

  • 読んで大切と思ったところをドッグイヤーする
  • 読んだ熱が冷めた頃に、ドッグイヤーした理由をアウトライナーに書き出す
  • 書き出したものをリライトする
  • 章ごとに要約する

という手順をふみ、読書メモを書いていく。全ての読んだ本に適用しているわけではなく、読んで、もっとちゃんと内容を頭にしみ込ませたいと思ったものに関しては、時間をかけて書くようにしています。

で、この読書メモを書くようになって、大きく変わったことがあります。それは、「ねぎま式メモ」からの脱却です。

ねぎま式とは、本の引用とそれに対する自分が考えたことを交互に書き記していく読書メモの書き方のこと。
長いことずーっとこの方法で読書を進めていました。
読みながら、「これは!」と思った文章や何か自分の考えが進んだ一文に付箋で印をつけ、その時に考えたことや理解したことを以前はEvernote、今はObsidianに書きつけておく。そうしながら本を読み進め、1冊読み終えたら、付箋の箇所を書き写していきます。めんどうくさくて書き写さず放置、もしばしば。あるいは、読み進めながら該当箇所を抜き書きするときもありました。
で、抜き書きを終えれば、読書メモは完成。完成してどうなるのかというと、どうもなりません。ごくごくたまーに見返すことはあるものの、基本的には読んだら読みっぱなし。
今考えると、これでは読書メモを書くという手間の割には効果は薄かったように思います。

それを、全ての本ではないにしろ、ドッグイヤーをつけておいて後でまとめ直す方法に変えました。ドッグイヤーをつけたページを読み返しながら再度その本について考え、自分の言葉で考えたことを書き残すように変えたことで、本から学び取ることが多くなったように感じます。
また、章ごとに要約するため、後で読書メモを読み返した時にも本の全容をつかみやすくなりました。

もちろん、ねぎま式で読書メモをとっていても、同じことはできると思います。メモを取った上で、それを再度まとめ、要約する、というように。
でも、ねぎま式ではなく、読んでいるときはドッグイヤーをつけておくにとどめる方が、いいと感じるようになっています。

それは、紙の本で読む場合にもKindleで読む場合にも同じようブックマークをつけていけばよく、読んで読書メモを書いくまでの流れを統一することができたから。

Kindleアプリで読んでいるときには、本文中の文章をハイライトすると、その箇所をコピーすることができます。コピーの機能を活かし、Kindleアプリで読んでいるときには、ハイライトしてコピーしてObsidianに貼り付けて自分が考えたことを書き添えていました。コピーには上限があり、コピーしすぎると途中からコピーできなくなってしまうため、上限をちょろっと気にしながら読み進むことになります。
一方で、紙の本を読んでいるときには、付箋を貼っておき、印をつけておくだけにして、Obsidianを開き考えたことを書きつけておきます。コピーの上限に悩まされることはありませんが、後から書き写す作業がめんどい。

とまぁこんなふうに、Kindleアプリと紙の本でのメモのとりかた・処理の流れが違っており、そのことに少しではあるものの気を払いながらの読書となっておりました。
そこが解消されたのは案外大きいな、と感じております。

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ちなみに、

  • 読んで大切と思ったところをドッグイヤーする
  • 読んだ熱が冷めた頃に、ドッグイヤーした理由をアウトライナーに書き出す
  • 書き出したものをリライトする
  • 章ごとに要約する

という読書メモの書き方は、「かーそる 2021年7月号」の「読書ノートでパーソナル・データベースをつくる」という記事の一部分を実践している形になります。気になる方は読んでみていただければと思います。

では、お読みいただきありがとうございました。