「授業」を組み立てるときにも、頭をはたらかせます。生徒にわかるかたちはどういうものを、どういう順序で、どういったように伝えたらいいか、を。 ただただ考えるわけではなく、段階によって少し考える方法や用いるものがかわってきます。 章ごとに 数学の教科書は、数学を伝える単位として、内容ごとに「章」や「節」に分かれています。新たな章に入るときに、その章全体のロードマップを思い描きます。もちろん、高校には定期考査というものがあるので、考査によってその「章」や「節」は分断されるのでそれも考慮に入れつつ、最終的な目標と、そこに至るまでの道筋を考えます。 ここで用いるのが、紙とペン。iPadとApple Pencilで ...
まとめる 頭をはたらかせて考え、整理したこと、理解したこと、発見したことは、極力「ひとにわかるかたち」にしておきます。簡単にまとめておく、ということです。 ぼくがブログを書くのも、そのためです。考えたことを、ひとにわかるかたちでまとめておく場がブログです。 考えて発見したことや気づいたことを、ひとにわかるかたちで書き残しておく。人というのは変化するもので、未来の自分はもはや他人です。ひとにわかるかたちにしていなかったとしても、それゆえ少々説明が足りてなかったとしても、今は読んだら理解できるかもしれません。けど、未来の自分が同じものを読んでちゃんと理解できるのかどうかは、実際のところわかりません。 なの ...
その他メモのなかでも、アイデアのタネっぽいものやふと思いついた着想はScrapboxにとりあえず置いておき、必要とあらばメモにいろいろと書き足してひとつのページとして独立させておくことで、常に他の情報と結びつくスタンバイができたままの状態ににしておく、というのが前回の話でした。 じゃあ、メモについてはそれさえしておけばいいのか、というと、そうでもなくて。 メモしたはいいが、なんだかよくわかってないような気がするもの。 全容が見えずモヤモヤするので、ちょっと立ち止まって考えてみて、よりはっきりとつかみたいもの。 わかっているようでわかっていなさそうなもの。 考えてみたら何か出てきそうで、まだまだ発展させて ...
「タスク管理」のときにも書いたように、とりあえずメモは連用バレットジャーナルにメモし、そのあとどうするか定めていきます。そして、メモは大きく「スケジュール」「タスク」「その他メモ」に分けることができ、知的生産は主に「その他メモ」の扱いをまずはどう扱っていくのかが大事になってきます。 「その他メモ」をいかに扱うのか?という問いへの答えは、「とりあえずScrapboxに置いておく」になります。 いくつか理由がありますが、まずひとつとして、Scrapboxのページは、常に他の情報と結びつくスタンバイができたままであることが挙げられます。 Scrapboxは、基本的にひとつのメモに対してひとつのページをあて ...
タスク管理についてはひと段落したので、今後は知的生産について考えていきたいと思います。 知的生産 「知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら──情報──を、ひとにわかるかたちで提出することなのだ」 『知的生産の技術 (岩波新書)』(梅棹 忠夫)において、知的生産は上記のように定義されています。ぼくも、この定義のもと、話を進めていきたいと思います。 では、実際にぼくの環境で、置かれた状況で、活動の中で「知的生産」と言える部分はどこか、というのを考えてみますと、このブログも仕事でおこなっている日々の授業も、仕事の一つ一つにおいても、知的生産の要素を多分に持っているなーと感じます。 ブログは ...
タスク・スケジュール←タスク管理、その他メモ←知的生産もしくはただの記録 タスクとスケジュールはGoogleカレンダーに。で、この2つほど扱いが容易でないものが、「その他のメモ」になります。 連用バレットジャーナルで捉えたメモのうち、タスクとスケジュールに関するものは、最終的にどう扱うのかが定まっています。それは、「実行」されるようにすること。どう扱うのかが定まっているので、それを処理・管理するのは比較的簡単である、と言えます。つまり、タスクやスケジュールというタスク管理の範疇に属するメモは、あまり頭を悩ませることなく扱える、ということ。 一方、その他のメモの扱いには少々頭を悩ませることになります。 ...
何かあれば、とりあえず連用バレットジャーナルに書いておく。メモの入り口が連用バレットジャーナルです。 手書きをするとなると、タスクや細かなメモは転記をすることになるために、受け渡しに少し手間がかかりますが、それよりも連用のメリットを優先させたいがための連用バレットジャーナルです。 「とりあえずここに書く」場所 何かあれば、連用バレットジャーナルを開き、書く。 新たなタスクやスケジュール、思いつきは、忘れさってしまわないために書くわけですが、連用バレットジャーナルを開くのはそれらを書くときだけではありません。なんだかモヤモヤするときや、実行に移そうと思っているタスクの全容がはっきりしないときなんかにも、 ...
「一個人の、知的生産・タスク管理の技術②」にて、使っているアプリやツールについて触れました。実際にそれらをどう使い、知的生産・タスク管理を行っているのかについて書いていきたいと思います。 知的生産・タスク管理の起点となるのは、「連用バレットジャーナル」です。 連用バレットジャーナル 知的生産・タスク管理の起点は、メモを取ること。 そして、iPad、 iPhone、紙のノートの3つが知的生産やタスク管理においてメインに使うデバイスなわけですが、起点となるメモをどれで取るかというと、紙のノートです。 ぼくは、紙のノートを、バレットジャーナルをアレンジした「連用バレットジャーナル」として使っており、その使い方を ...
前回は、一個人が行っている知的生産やタスク管理についての話がたくさん出てきたら面白いのではないか、という話をしました。そして今回からは、一個人であるぼくの知的生産・タスク管理についての話をしていくこととなります。まずは、使っているツールについて。 自宅にiMacがあるものの、家では腰を落ち着けてMacの前に座る時間が少ないため、知的生産。タスク管理には積極的には使用していません。 そんなぼくの相棒たちは、「iPad(+Apple Pencil)」「 iPhone」「紙のノート」になります。 iPad(+Apple Pencil) iPadは、使い方が大きく2つに分かれます。Apple Pencilを使うか、キ ...
ブログ、Instagram、YouTube、、、いろーんな情報発信の形があります。知的生産やタスク管理の手法についても、いろーんな情報が発信されているわけですが、基本的にそのどれもが単発的なもので、まとまりのあるものといったら「本」という体裁をとっているものが多いかと思います。 そして本は、売ることが目的であるが故、たくさんの人が実践して効果がありそうな、たくさんの人の状況にあてはまるようなもの、たくさんの人が知っている、いわゆる成功者が書いたもの主体になるのは当然の流れかと思います。 多数の人にとって有益でありそうなもの。多数の人が有益と感じることができそうなもの。 それが、本全体のメインコンテン ...