原因のせいにせず、良くしていくためには?を考える〜アドラー心理学について⑧〜

アドラー心理学の本を読んでいると、徹頭徹尾よりよく生きていくには?建設的に生きていくには?が考えられているな、と感じる。
その考えは、絶対ではない。ただ、「こうしたほうが、こう考えたほうが、こうとらえたほうが、良くなっていくことができそうやよね?」という提案。
あらゆる物事に、どう意味づけしたほうが、良くなっていけそうか。

その一つが、原因のせいにしない、という姿勢。
人は、いろんな物事をなにかの原因に持ち出しすぎている。
基本姿勢として、原因をさぐる。こうなったのは、あれが原因や、と。
思考の基本が原因論やと、悪いあなた、かわいそうな私に終始してしまいがち。
「あれのせいでこうなった」と考えると、悪いあなたの話をしているだけ。
「自分は、あれが原因でこうなってしまった」と考えると、かわいそうな私の話をしているだけ。

今に至る原因を探し、そのせいにして、じゃあ何になるのか。
悪いあなた、かわいそうな私の話をして、事態はどう好転するのか。
原因を求め、そのせいにすることで、いっときの安定は得られるかもしれない。
でも、それでは、結局何も変わらずじまい。結果的に現状になんの変化も起こらない。
その場で足踏みをしているだけ、ということになる。

まぁ、それでもいい。けど、もう少し、「良くなっていくにはどうしよう?」ということに目を向けると、その場で足踏みをするよりも、一歩前へ踏み出していくにはどうすればいいか考えていくと、悪いあなた、かわいそうな私の話は置いておいたほうがいいな、となる。
原因をさぐってそのせいにしていたらその場であしぶみするだけになってしまうのなら、原因は一旦棚上げして置いて、これから自分にできることを考える。
そのほうが、現状を良くしていけそうやよね?という提案。

では、お読みいただきありがとうございました。

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