「はじめまして」と、choiyakiとこのブログについて

はじめましての方も、旧ブログをお読みいただいてた方も、みなさんひっくるめてこちらでははじめまして。
choiyakiともうします。

長いこと、「はてなダイアリー」にてブログを書き続けてきました
「はてなダイアリー」でブログをはじめるとき、右も左もわからなかったぼくは、いろいろとブログのはじめ方の情報を集めていました。
最終的には「はてなダイアリー」に落ち着いたのですが、情報収集中気になったのが「WordPress」なるもの。
いきなりWordPressにてブログをはじめるのは、はじめ方を解説しているサイトを読むと「む、むずかしそう。。。」ってなってあきらめたのですが、いつかは「WordPress」でブログ書くんだ、と思っていました。
そしてようやく、実現しました。うれしい限りです。

新天地で心機一転なんやかんや書いていこうと思います。
ご挨拶として、簡単に自己紹介を。

choiyakiとこのブログについて

@choiyakiとは?

大学在学中から、ずっと数学を教えることにたずさわっています。
どうすれば数学の魅力をインパクトを込めて、わかりやすく伝えることができるのか。
どうすれば「考えること」を楽しんでもらえるのか。
すーっとそんなことを考えながら教える仕事にとりくんでいます。

理想は「数学を学び、数学を伝えながら、家族とともに幸せに生活する」こと。
そんな30歳かそこらの大阪人です。

このブログについて

日々、成長していきたい。
数学を学び、数学を伝えたい。
家族とともに幸せに生活したい。

そのためのツールとして、「iPhone」はぼくにとって欠かせないものとなりました。
「本」を読むことは、趣味以上の意味を持つようになりました。
「数学」は、相も変わらずぼくの興味を惹きつけてなりません。
そして、それ以外の「なんやかんや」も、ぼくの生活を彩ってくれています。

iPhoneと本と数学となんやかんやと過ごすなかで学んだこと、感じたこと、疑問に感じたこと、試したこと、そっからわかったこと、気づいたこと、うまくいったこと、いかなかったこと。
そういうのんを書くことで、誰かの、なにかの役に立てばいいなぁ。
そんな思いの込められたブログです。

おわりに

これまで6年近くブログを続けることができているのは、書くことが楽しいのと、読んでいただけていること。
今後もちらほらと書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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経験を積む、ということについて

経験を積むって、良いことというか、何かを上達していくためには必要なことであるのは間違いない。でも、経験を積むのは、一歩間違うと視野がせまくなっちゃったり、考えが偏ったりすることをまねきかねない。

円を描いていく

あることについて経験していく。何度も実践をし、記録し、振り返ったりしながら、経験自分のものにしていく。イメージは、たくさんの円を描いていくイメージ。
ある実践を通して、円を描いていくことで、経験した範囲を増やしていく。

円の中心が毎回異なれば、円が増えれば増えるほど、経験した範囲は広がっていく。
対して、円を描くと、重なる部分も出てくる。その重なりの部分が、経験を積んだ部分やとする。

円を描けば描くほど、経験した範囲は増えていく。経験を積んだ部分は、より色濃くなっていく。色濃くなった部分に対しては、自分としてはかなりの経験を積んだ、という自負も生まれたりする。
ただ、気をつけたいのは、円を描けば描くほど、経験した範囲は増えるものの、経験を積んだ部分はどんどん狭くなっていく、ということ。
一番色濃い部分は、経験した範囲の中で、一番範囲が狭くなる。

これを常に念頭に置いたまま、経験ってのは積み上げていかなあかんのやろう、と感じる。

色濃い部分に固執することなかれ

少し単純化し過ぎているかもしれない。けど、経験を積んだ部分は、どんどん狭くなっていってしまいかねない、というのは、気をつけるべきところ。
狭くなる、つまり視野が狭くなってしまいかねない。
経験を積むことで、思考が色濃い部分に偏り、頭がかたくなってしまうかもしれない。
経験を積み重ねることは、上達には必要。やけど、その結果招いてしまいかねない、「この分野のことはすべてわかってる」という傲慢さや、「ここはこうに違いない」という決めつけには、十分注意しなくてはいけない。
年を重ねれば重ねるほど、経験は積み重なっていく。短い、数年のスパンではそこまで頭が凝り固まることはないかもしれない。が、10年や20年単位なら、どうやろう。
ものすごく色濃くなっている部分に固執してしまわないか。
そうならないように、「円を描けば描くほど、経験した範囲は増えるものの、経験を積んだ部分はどんどん狭くなっていく」というイメージは、常に持ち続けたい。

おわりに

今回の話は、やっぱり単純化しすぎてると思う。経験値ってのは、そんな簡単に積み重なるものではないやろうし、広がるものでもない。均一にも積み重なってはいかない。
でも、経験を積めば積むほど、実は見えなくなっていってるものもあるかもしれない、ということは、常に念頭に置いておくべきことやと感じてる。
10年後、20年後になっても、常に頭のどこかでは考えていてほしいな。考えてなかったら、頭の中からなくなってしまっていたら、すごくショックかも。
では、お読みいただきありがとうございました。

Evernoteサブアカウント運用その2~iPhoneからEvernote快適に利用する~

長い間Evernoteを利用していて、ノート数が多くなってアプリが重たいなぁ、と感じる方には、サブアカウントを作るという手がありますよ、というのを前回紹介しました。
Evernoteサブアカウント運用その1「運用方法とそのメリット」 – iPhoneと本と数学となんやかんやと
その際、メインからサブへと、必要なノートブックを共有しておくわけですが、一点、少し気をつけないといけないことがあります。それは、共有されたノートブックは、純正アプリは問題なく開けますし、ノートブック内を検索もできるのですが、連携させて利用するアプリは、検索できないものが多い、ということ。少なくとも、ぼくが持っているアプリから、共有されたノートブック内までを検索できるものはありません。

iPhoneからは、新規作成or検索・参照重視

新規にノートを作成したり、ノートに少し書き加えたり、であれば、iPhoneからでも比較的簡単にできます。でも、少しこった使い方をしたり、ってのは、なかなか向きません。自然と、ノートを編集するよりも、ノートの新規作成や、これまでに作成されたノートを検索して参照する使い方が多くなるのでは、と思います。
となると、サブアカウントに共有されたノートブックを検索したければ、前述したように純正アプリを使うしかないわけです。また、純正アプリは、ノート数がたらふくになると動作がもっさりしてしまいます。快適に使うためにも、サブアカウントを取得し、運用するのでした。
でも、ときにはiPhoneから、メインアカウントのほうも検索したいときが出てくるわけです。そんなときには、Evernoteと同期し、ノートを検索し、参照できるアプリを使います。SmartEverやCleverなど、いろいろあるなかで、ぼくのおすすめは「everPost」です。

everPost – Evernoteをお手軽操作。検索してジェスチャー。整理も簡単。
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

「everPost」で、メインアカウント内を検索する

「everPost」は、Evernoteの検索に特化したアプリです。ひと味違うのは、検索にヒットしたノートに対して、次のアクションをいろいろととれる、というところ。

ノートを純正のアプリで開いたり、ノートブックやタグを変更できたり、リマインダーを追加できたり。ぼくがよく使うのは、「ノートリンクをコピー」です。
ぼくは、Evernoteは基本的に資料や、自分の書いたものをストックしておく場所として使っております。に対して、WorkFlowyというクラウド・アウトライナー上に、日々のメモや、タスクなどを書き付けています。

着想メモをうんじゃかんじゃする場と、一応の完成品をアーカイブする場~メモに対して、今いろいろと考えていることその2~ – iPhoneと本と数学となんやかんやと

そのWorkFlowyに、Evernoteリンクを載せておき、必要であれば参照する、という使い方をしているので、Evernoteのノートリンクを、とても簡単に取得できるのはすごくありがたいわけです。
「everPost」でメインアカウント内の検索を、純正のEvernoteアプリでサブアカウント内の検索を、と使い分けています。ただ、あんまし純正のEvernoteで検索はしてません。メインからサブにノートブックを共有させているので、どっちにノートがあるのかわからないときは、とりあえずメインを検索してやればみつかるので。この点も、共有ノートブックを活用する利点と言えます。

おわりに

メインアカウントから必要なノートブックをサブに共有し、基本的にはサブを
使っていく。この方法だと、サブはメインに含まれた状態で利用できるため、サブ内のノートブックをいじっても、メインからサブに共有してるノートブックをいじっても、相互に反映される。「今はサブを使ってるから、、、」とか考えずに、どちらも利用できるので、すごく便利です。
Evernoteのノートがいっぱいになってきて、ちょっとなんだか重たく、使いにくく鳴ってきたという方、一度お試しあれ。
では、お読みいただきありがとうございました。

Evernoteサブアカウント運用その1「運用方法とそのメリット」

長年Evernoteを使っていると、そこに自分の人生が刻々と刻まれているように思えてきます。一日のログや、撮影した写真や、ふとしたメモ。日常のあれこれを、様々な形で蓄積していける、Evernote。
ただ、そうなると、ノート数も膨大になってきて、「アプリが重たくなってまう問題」にぶつかります。また、「今必要なノート以外のノートが多すぎる問題」も勃発し、望みのノートへのアクセスが悪くなってきてまいました。特にぼくは、EvernoteのノートはiPhoneから参照することが多く、この二つの問題がすごく大きくなってしまうわけです。こりゃまいった。
そこで、どうすれば良い感じに、快適にEvernoteを利用できるのか、あれこれ考え、実際に試しました。そして、一つの解を得ることができました。同じような問題をかかえているEvernote大好きさんには、きっと役に立ってくれる方法だと思うので、ちょっと詳しめに紹介していこうと思います。その方法が、タイトルにも書いてあるとおり、「Evernoteサブアカウント運用」です。

サブアカウント運用の方法

まず、これまで使っていたEvernoteのアカウントとは別に、もう一つアカウントを作成します。これを「サブ」とし、これまで使っていた方を「メイン」とします。
次に、メインからサブに、普段からよく使う、必要なノートブックを共有します。その際、共有の仕方を「編集可能」にしておきます。これで、サブからメインのノートブックが編集できるようになります。
iPhoneのEvernoteアプリで、サブにログインします。これで、完了です。
メインからサブにノートブックを共有して運用する、という形にしておくことで、サブは、メインの一部分として機能してくれます。よく使う、必要なメインの一部分を切り離して利用することができるようになり、「今必要なノート以外のノートが多すぎる問題」解決です。同時に、ノート数もかなり軽減することができ、「アプリが重たくなってまう問題」も解決。もうばんばんざいです。

サブアカウント運用のメリット

サブアカウント運用にするメリットをまとめると、

  • アプリの動作が軽くなる
  • 通信料の節約になる
  • サブの容量制限は、ほとんど気にしなくても大丈夫

アプリの動作が軽くなる

ノート数が山ほどあるときにかぎるとはおもいますが、メインとサブでのアプリの軽快さは、まったく違ってきます。iPhoneアプリは、メインアカウントではちょっと使う気になれない重さなんですが、サブなら比較的軽快に動いてくれます。

通信料の節約になる

ぼくの場合、撮った写真や動画もEvernoteに放り込んでいますし、メモやら、ランニングの記録やら、食べたもののログもEvernoteに保管しています。保管するデータが多ければ多いほど、それだけ通信料もかかります。が、サブアカウントには、ほんとうに必要なノートブックだけ共有させているので、そういった各種のログなどの、すぐに必要にはならないデータは同期せずに済みます。なので、通信料は格段に少ない。通信料って上限があるもんですから、節約できるのはとてもありがたいわけです。

サブの容量制限は、ほとんど気にしなくても大丈夫

メインアカウントからのノートブックの共有という形をとり、ノートの作成はメインアカウントに設定しておくことで、サブではノートを新たに作成する機会はあんまりありません。容量が消費されるのは、メインアカウントのみ。となると、サブの方は無料でも十分に運用していけます。

おわりに

「Evernoteサブアカウント運用その1」と題した今回では、サブアカウントの運用方法と、そのメリットについて書きました。ノート数がとても多くなっている人には、サブアカウント運用はおすすめです。
タイトルに「その1」がついてる、ということは、「その2」があるわけで。その2では、サブとメインの両方をiPhoneから参照可能にしておくことで、どんな情報も引き出せるようにしつつ、必要な情報はすぐ参照できるようにしちゃおう、ということについて書いていこうと思います。
では、お読みいただきありがとうございました。

価値は、増したわけではなく

以前、「文章は、財産」というエントリを書いた。
文章は、財産
それ以来、今まで以上に「文章を書く」ということを大切にしている。それは、ふとしたことをメモする時であっても、ブログを書く時であっても、授業の記録を残す時であっても。
書いた文章が、すべて自分の財産になる、とは限らない。書く内容にもよるし、書き方にもよる。だから、書くことや、書き方には気を払っていきたい。

文章は価値を増す

最近、「マシュマロを、もう一つ」を読み終えた。ブログ、「R-style」を毎日更新している、倉下さんの電子書籍。

とてもおもしろい。「セルフマネジメント」について、具体的な方法は書かれておらず、どういう背景があって、やりたくなくなるのか、コントロールできなくなるのかが存分に書かれてる。で、その文章のほとんどが、ブログ「R-style」から選ばれ、過去のブログのエントリを、順序を新たに編集されたもの。
ぼくは毎日「R-style」を読んでいるので、おそらく本書に登場する話の大半は、過去にブログにて読んでいると思う。読んだことがあるはずなのに、それが、すごく面白い。「マシュマロを、
もう一つ」以外の、「CategoryAllegory」、「真ん中の歩き方」もおすすめ。どちらも、「R-style」からセレクトされた文章から出来上がった電子書籍。
これらを見て、「文章というのは、価値を増してくれるものなのだな」という感想を抱いた。ブログの1エントリとして読むよりも、膨大なブログの中から、あるテーマでひとくくりにし、提供されたものの方が、おもしろく感じる。文章を蓄積していくことで、どんどん価値をましていくのではないか、と。

価値は、見出された

R-style » ブログにピリオドをうつ」にて、ブログを集め、本を作ることについて、倉下さん自身が言及している。「ブログにピリオドを打つ」という表現で。
毎日のブログの更新について、「ダンス」になぞらえて、こんな風に表現している。

これまでたくさん踊ってきました。その日の気分に合わせて、そのときの状況に合わせて。その中には、気に入ったステップ、乗ってくる手の振り方、 カッコイ イ決めポーズなんかがきっとあります。それらを振り返り、一つの曲としてまとめること。言い換えれば「踊る」を「踊り」に変えること。そうした再構成に よって、あたらしい価値が生み出せるのではないか、そんな予感があります。

ブログを毎日更新し、日々踊っている、様々なステップの数々の一部分を切り出し、集めることで、全く違ったダンスを見せることができる。

ブログにのせた文章を本にまとめなおすと、香りが変わるのです。 自由に踊り続けていれば、ときどきジャンプが出てくるかもしれません。そのジャンプだけを集めれば、ひたすらジャンプの連続になります。そうする と、踊っていた中ではわからなかった、それぞれのジャンプの差異が目立つようになります。あるいは、並べ方によっては、ジャンプに違った意味を持たせられ るかもしれません。

日々踊ってきたものから選んでいるところにこそ、「マシュマロを、もう一つ」や「CategoryAllegory」、「真ん中の歩き方」のおもしろさがあるように思う。
「セルフマネジメントについて、本を書いてください」とお願いされて、一から書き始めても、決して「マシュマロを、もう一つ」は生まれない。「こんな内容にするぞ」と定めて、書けるものではない。
ジャンプして、その瞬間のコマだけを連続させると、ずっと浮いているような動画を作ることができる。それは、動画では決してとることはできない。ひとつながりの動画では表現できないものを、一つ一つのコマを切り出し、つなげることで、はじめて表現することができるように、「真ん中の歩き方」や「CategoryAllegory」のもつおもしろさは生み出されたのだろう。
「文章というのは、価値を増してくれるものなのだな」という感想は、少し違った。価値は、別に勝手に増したわけではない。倉下さんが、「ブログに、新たな価値を見出した」。

おわりに

ブログを含む、あらゆる文章は、その見せ方を変えることで、新たな価値を創造する可能性がある。そういう思いを抱くようになった。
ぼくも、ポツポツとブログは書いているし、ブログ以外にも、仕事やメモなど、様々な文章を書いている。一つでも多く、価値ある文章を書いていきたいもんだ。

トップダウン・ボトムアップと、「数学の問題を解く」のと「数学を研究する」の

こちらの記事「R-style » レゴブロック、トップダウンとボトムアップ、破壊された構造に生まれる余白」を読みました。どちらも、ものすごく興味深く、おもしろい。
トップダウンとボトムアップ、それとはちょっと性質の異なる「フローラップ」なるものについて言及されています。「R-style」さんのほうでは、レゴブロックを例えに、その3者(新しい「思考の大きな構造体を組み立てるアプローチ」には名前を与えていませんが)についての考察されており、とてもわかりやすく、詳しく述べられています。
そして、ぼくは以前にこんなことを書きました。
レゴと数学 – iPhoneと本と数学となんやかんやと
レゴと数学には、結構共通点があるんでないか、と思っています。なので、今回記事を読ましてもらって、自然と数学との関連に思考が進んでいきました。

「数学の問題を解く」ときは、ボトムアップとトップダウンを行き来する

ボトムアップと、トップダウン。「数学の問題を解く」ときには、この両者を行き来しているように思います。
「数学の問題を解く」とは、問題文中に書かれている”条件”をもとに、問題文中に提示されている”求めるもの”を求めていく作業です。まずは、その二つをはっきりと意識しなければいけません。

  • 条件を明確にする。
  • 求めるものを明確にする。

”条件”をスタートとして、”求めるもの”というゴールへと向かっていく。でも、決して一直線に”条件”をつなぎ合わせていけば”求めるもの”に辿り着くわけではなく、ときには”求めるもの”に到達する一歩手前を明らかにすることもあります。

  • 求めるものを導くために、条件を扱っていく。
  • 条件の形に、求めるものを少し変形する。

この両方を行き来しながら、求めるものを明らかにしていくことこそ、「数学の問題を解く」ことと言えます。「求めるものを導くために、条件を扱っていく。」のはボトムアップ的ですし、「条件の形に、求めるものを少し変形する。」のはトップダウン的です。つまり、「数学の問題を解く」ときは、ボトムアップとトップダウンを行き来しながら、求めるものを明らかにしていくわけです。
中学校や高校では、普段の授業の理解度を、定期テストという形ではかっています。また、高校入試や大学入試は、試験の点数によって合否が決定されます。ずーっと、「数学の問題を解く」ことを要求され続けるわけです。大学に入ってからも、はじめの1,2年は、線形代数や微分積分学など、どの分野にも関連してくる、基本的な内容を学ぶことになります。すでにある定理や命題の証明をなぞることが多くなります。
つまり、前述した、ボトムアップとトップダウンの行き来を学ぶことがメインになってきます。
でも、この「ボトムアップとトップダウンの行き来」ばかりでは、何か新しいことに行き着くことは難しい。求めること、証明することがあり、条件が提示されてこそ、求めるものと条件を行き来できるのだから。

「数学を研究する」のは、トップダウンでもボトムアップでもないんでないか

「数学を研究する」ときは、ボトムアップともトップダウンとも違ってくる、と思います。
「研究」では、”行き着く先”が明確でないので、トップダウンではないでしょう。トップダウンのトップにあたる部分が、おぼろげながら見えていたとしても、変化するはずです。
”用いる要素”が固定でない、定かではないため、整理分類してまとめあげるという意味でのボトムアップではないでしょう。”用いる要素”進むうちに増えるでしょうし、進むうちに減りもするでしょう。
となると、「研究」は、トップダウンにもボトムアップにも属さない要素が多分にある、ってことになります。
以前、ぼくが学んでいたゼミの先生が、院に進む際、「数学を研究すること」について、円を描いて図で教えてくれました。

円の中身をつめていくことが、大学の学部生までに学んでいく部分。そこから先は、円の外へと踏み出していかないといけないよ、と。
それまで身につけたことを、未知の領域に対して用い、進んでいく。先ははっきりみえなくとも、あれこれ考えながら、試しながら、迷いながら、ときには振り出しに戻ったりもしながら、進んでいく。それをずっとし続けていく。飽きもせず続けていけるからこそ、進んでいけるんでしょう。子どもがレゴブロックで遊ぶかのように。
これまで書いたことは、「数学の研究」ってのをしたことがないので、あくまでもぼくの推測になっちゃいますが。

おわりに

「数学の問題を解く」のと「数学を研究する」は、かなり根っこの部分から違うように思います。その両者には、大きな乖離がある。ぼくはその間を、飛び越えることができる気がまったくしなかったので、研究職につきたいと思ったことはありません。でも、やっぱりあこがれというか、そういう感情は常に持っています。
「数学の問題を解く」のと「数学を研究する」のの間を飛び越えるためのポイントは、ボトムアップとトップダウンではない部分にあるように思います。問題を解くことを目的とするのではなく、自分が納得できるまで、深く理解できるまで、式を変形したり、図を描いたり、試行錯誤しながら学んだかどうか。ボトムアップとトップダウンではない部分を、自分でやりながら学んできたかどうか。
ボトムアップやトップダウンではない部分。ぼくも、授業を考えるときに、大切にしていきたいな、と思います。授業について考えることは、一種の研究であると思うので。
では、お読みいただきありがとうございました。

”とらえる”メモツール、”ひねりだす”メモツール~メモに対して今いろいろと考えていることその10~

ぼくの最近の話題は、メモに関してばかりです。あきれるくらいメモの話題ばっかりなわけですが、そんな中、こちらの記事をよんだら、ぼくの環境についても書いてみようとなるわけで。

R-style » 急場のメモツール 5種(デジ・アナ)

触発されて、自分のメモ環境についてまとめていきます。ぼくは物書きではありませんが、メモがないとはじまらない、という気持ちは、まったくもって同じです。
情報カードは、”ひねりだす”シーンで~メモに対して今いろいろと考えていることその8~」にて、メモは”とらえる”ときに加え、”ひねりだす”際にも必要になる、みたいなことを書きました。で、その二つのシーンー”とらえる”ときと、”ひねりだす”ときーで、使うメモツールも違ってきます。その辺を踏まえて、いっちょ書いていってみたいと思います。

「着想」「やること」「雑多な感情」を”とらえる”ためのメモ帳たち

人間ってのは、常に何かしら考えているもの。その中で、「おっ!」っと思ったり、「これは!」という発見があったり。そういう”着想”は、いつなんどき現れるかわかりません。”着想”でなくとも、そのとき自分が考えたこと、抱いた感情を書き記しておくのも、1日にちょっとした彩りを加えてくれたりします。また、「あ、あれせなあかん」であったり、「これ、やっといてくれる?」であったり、「やること」も、いつ降ってくるのか、湧いてくるのかってのは、予想できない。
そういう「着想」「やること」「雑多な感情」は、とらえなければポロポロこぼし放題なわけで。となると、いつでもどこでも”とらえる”準備をしておかなければいけません。メモをとにかくとる、まずとらえるためにも。そのための、メモ帳たち。
仕事柄、個人情報を扱うことも多く、メモ帳を、仕事中とプライベートで分けています。まずはプライベートの方から。

プライベート

  • モレスキン

手書きで”とらえる”ときは、モレスキン。肌身離さず携帯しています。今も、傍らにはモレスキンを開き、いつでもメモできる態勢をとっています。なんでもかんでもここに書きます。迷わず、書く。まず、とらえなくては始まりません。

テキストメモは、アウトライナー、WorkFlowyに書き付けていきます。
モレスキンにメモしたことでも、「着想」に関してはWorkFlowyに書き写します。で、他のメモたちと組み合わせながら、育てていきます。つまり、WorkFlowyは、メモを”育てる”場であり、かつ”とらえる”場でもあるわけです。

  • Evernote

食べたものや、ランニングの記録、日記などはEvernoteに書いていきます。写真を添付しておきたい記録や、他のメモと組み合わせる必要のない日記なんかは、アーカイブする場として構えてもらっているEvernoteに直接書いていきます。

仕事

  • LIFEのメモパッド

仕事中に、モレスキンの代わりをしてくれる存在が、メモパッドです。常にポッケに入れておき、何かあればすぐにメモる。綴じノートを使わない理由は、すぐに母艦ノートに貼り付けたいから。使っているのは、LIFEのノーブルメモ方眼 B7サイズ。
仕事をしていると、自分のメモ以外にも、他の人からメモを渡されることも多いので、それらをすべて貼り付けておく「母艦ノート」を用意しておいたほうがいいためです。

  • LIFEのSCHOPFER A5サイズ

母艦ノートとして使っているのが、LIFEのSCHOPFER A5サイズ。メモパッドに書いたら、ピリリとちぎり、ここに貼り付けます。また、このノートを携帯している時には、直接書き込みます。他の人からメモをもらったときも、ペタリと貼り付けておきます。仕事中のメモは、最終的にはすべてここに集まるようにしています。

「アイデア」を”ひねりだす”ためのメモ帳たち

ここからは、”ひねりだす”ためのメモ帳たち。”とらえる”時と違い、常に携帯はしていないものの、ぐっと考えたいときは、ここにあるいずれかを取り出して、頭に浮かんだことをとにかく書き付けていくことになります。

  • 情報カード 5×3サイズまたは名刺サイズ

情報カードは、”ひねりだす”シーンで~メモに対して今いろいろと考えていることその8~」でも書きましたように、情報カードはアイデアを”ひねりだす”シーンで使っています。サイズの大きくないものが好み。
カードの大きさが小さければ、そこに何か書き付けてハイ次のカード、また書いてハイ次、という具合に、ポンポンと書き出していけます。それらをあとでうんじゃかんじゃしやすいのも、カードのいいところ。
まさに、なんでもいいからとにかくネタを出してみる、ってときに重宝するメモツールです。

  • 二ーモシネ A4サイズ

どわーっとネタを出していくための情報カードに対し、二ーモシネは、一つのテーマに対して、じっくり考えたいときに使います。まだおぼろげながらにしか見えていない、モヤモヤしているとき、二ーモシネに向かい、対象をはっきりとさせていく。そんな感じです。
大きさは、A4が好み。大きい紙を相手にしながら、あれこれ考えるのが好きです。

  • A5サイズの方眼ノート

A4の二ーモシネは、大きいのでかさばります。基本的に荷物は少なくすましたい外出時などに、持って歩くのしんどい。そういうときは、A5サイズの方眼ノートを持ち歩きます。
見開きでA4のサイズになってくれるので、二ーモシネと同じポジションで働いてくれます。A4サイズ、しかも方眼ってのが、とにかくぼくの好みなんです。

おわりに

メモツール、幾種類も使ってはいるものの、それらの住み分け、使うシーンは、自分の中でかなりはっきりと区別されています。そのため、どれも欠かすことのできないメモツールたちとして働いてくれています。
どういったメモツールを、どういうシーンで、どのように使っているのか。
自分はこんな感じですが、みなさんのメモツールの使い方、使い分けってのが、すごく気になります。
では、お読みいただきありがとうございました。

”過去”と”現在”をつなぐ作業場、Evernote~メモに対して今いろいろと考えていることその9~

アクティブなメモ、うんじゃかんじゃしたいメモは、アウトライナーにため込んで、他のメモたちと組み合わせながら育てる。ブログなどの形で一応のまとまりを見せたら、Evernoteにアーカイブする、という流れで、アウトライナー(WorkFlowy)とEvernoteを使い分けております。最近この話題ばっかりですが。

着想メモの保管場所~メモに対して、今いろいろと考えていることその1~

着想メモをうんじゃかんじゃする場と、一応の完成品をアーカイブする場~メモに対して、今いろいろと考えていることその2~

WorkFlowy内のメモたちは、育てて、ブログにて「一応の完成品」を提出する。わけですが、メモたちは、組み合わせるだけでは、完成品にはなりません。ブログのエントリに仕上げるためには、読んでも自分にしかわからない「アクティブなメモ」たちを、他の人が読んでも理解できる形へと”書き上げる”必要があります。
メモたちを蓄積し、組み合わせ、育てるのは、WorkFlowyにて。じゃあその次のステップ、他の人が読んでも理解できる形へと”書き上げる”のは、どこで行うのがいいんでしょうか。
アーカイブする場であるEvernoteこそ、”書き上げる”場として優れていると感じます。

”現在”と”過去”をつなぐ、「関連するノート」

Evernoteには、いろーんな情報が入っています。以前は、着想メモの類もEvernoteに放り込んでいましたし、ブログの記事は全部保管しています。また、日々の出来事や、日記、作業の記録も、全部Evernoteにあるわけです。
今までに書いたブログ記事がすべてつまっているということは、過去、自分が考えたこと、試してみたことを、「他の人が分かる形」に仕上げた文章が、たくさん蓄積されているということ。自分が書いたことなのに、「こんなん書いたっけ?」と思うようなことも多い。自分自身書いたことを忘れているってことは、「あ、そういえば今書いてる記事に関連するようなこと、昔書いたぞ」と思い出すこともない。せっかく書いたにも関わらず。
Evernoteが、自分が忘れ去ってしまっている過去記事やメモへのアクセスを可能にしてくれます。「関連するノート」によって。

自分というものは、時間がたてば他人とおなじ

「知的生産の技術」に、こういう一節があります。

一年もたてば、自分でもなんのことかわからなくなるものだ。自分というものは、時間がたてば他人とおなじだ、ということもわすれてはならない。

ちゃんとした文章で、「他の人が読んでもわかるような」文章で、メモを残しておかなければいけない。自分というのは時間が経てば、他人と同じだから。そうしておかないと、読み返しても「ん?これどういう意味や?」ってなっちゃう。
でもそれが、「他の人が分かる形」に仕上げられているブログの文章であれば、内容をきれいさっぱり忘れていたとしても、読み返すと理解することができます。なんせそれは、「他の人が分かる形」にまで仕上げた、文章だから。

Evernoteが”過去”と”現在”をつなぐ

Evernoteにて文章を書き進めると、「関連するノート」として、過去のブログ記事や、自分のメモを提示してくれます。ブログ記事であれば、書いたことを、内容をきれいさっぱり忘れていたとしても、読み返すことで理解することができます。そして、その、”過去に書いたこと”を、”現在書いていること”に反映させながら、文章を書き進めることができるんです。Evernoteで文章を書くことによって。
これは、本当に画期的なことだと思います。今までなら、書いたのを忘れていたこと、その存在すら忘却の彼方に消え去っていた内容を、Evernoteにて文章を書くことによって、”現在”書いていることに反映できるなんて。

アーカイブを活かすためにも、Evernote

Evernoteにアーカイブしていく理由の一つが、”過去”を”現在”に反映することができるから。Evernoteに蓄積されている情報がたくさんあればあるほど、参照元が豊かになる。関連する内容にも厚みが出る。
着想を書きためていき、順番を並び替え、組み替えることで、ムクムクと育っていくメモたち。ある程度育ったメモに対して、今、自分が考えていることを、「他の人が分かる形」にまで仕上げる。そこに、”過去”の自分の意見を取り入れ、加えることで、「一応の完成品」として、提出できる状態にする。それを可能にしてくれるのが、Evernoteの「関連するノート」である、というわけです。
今まで自分が考えたことのアーカイブが、Evernoteには詰まっている。それらの多くを活かしていくためにも、ブログを書く際には、Evernoteでってのを、続けていこうと思います。そしてまた書いたものをEvernoteに放り込んでいき、さらに参照元を厚く、厚くしていこうと思います。

おわりに

ぼくは、とても忘れっぽいと自覚しています。でも、決して忘れたくて忘れているわけではなく、覚えておきたいことも忘れてしまう。覚えておくことができれば、もっと今に生かすことができるのに。そんな想いを抱き続けていました。
それが、今少しずつ実現されていると感じるんです。「関連するノート」を表示してくれることは、ぼくに大きな希望を、「忘れてしまったことさえも、今に生かすことができるんじゃないか」という期待を、与えてくれます。そりゃあ夢中になるわけです。
忘れていることに再び出会える喜びを、それを今につなぐことのできる快感を、大切にしていきたいな、と思います。
では、お読みいただきありがとうございました。

情報カードは、”ひねりだす”シーンで~メモに対して今いろいろと考えていることその8~

以前は5×3情報カードを常に持ち歩き、着想を含めたメモはぜーんぶその情報カードにメモをしていました。そして、メモを見返し、組み合わせ、ある程度育った後は、A6情報カードにまとめていました。けれども、WorkFlowyを使い始めてからは、メモの場がWorkFlowyに、A6情報カードの代わりにもっぱらEvernoteを使うようになった、と書きました。

「5×3情報カード+A6情報カード」が、「WorkFlowy+Evernote」へ~メモに対して今いろいろと考えていることその7~ – iPhoneと本と数学となんやかんやと

現状は、5×3情報カードが担っていた部分をWorkFlowyに完全に移行しています。いつでもWorkFlowyに直接メモできるとは限りませんので、ポッケには常にモレスキンを入れておき、とにかくメモを取り逃がさないようにしています。そして、着想メモに関しては、WorkFlowyに転記する、というかたちをとっています。多少のめんどうはあるものの、着想を思いついても、WorkFlowyにメモできないならメモしなくていいのか、というと、絶対そういうわけではないわけで。最も優先すべきは、メモをすること。まずどこでもいいから、メモを捕らえること。と割り切って、メモするようにしています。
じゃあ、完全移行した今は、情報カード、まったく使わないのか、って言うと、決してそんなわけはないわけです。ただ、以前のように常に持ち歩いて使うという用途ではなく、別のシーンで使うのがメインとなりました。

”ひねりだす”ための、情報カード

着想、思いつきってのは、いつ何時現れるかわかりません。なので、常にメモをとれる状況を保っておくってのはすごく大切で、ぼくはWorkFlowyとモレスキンで、テキストメモも手書きメモも捕らえることができる状態にしています。そこには、情報カードが入り込む余地はありません。そう、日常的にメモを”とらえる”ツール、そして、捕らえたメモを”育てる”ツールとしては、情報カードよりも「アクセスしやすく」かつ「眺めやすい」アウトライナーに軍配が上がります。が、着想や思いつきを書き出す場面って、日常的にメモを”とらえる”ばかりではありません。
授業案を考えたり、プレゼンの内容を考えるときなど、少し時間をとって、いろーんなアイデアを出すとき、つまり、”ひねりだす”ときも、だだだーっと思いついたことを書き出すことって必要だと思います。そして、そんな場面において、情報カードってのはすごく有効なツールである、と感じます。 アイデアを、日々の中で”とらえる”道具と、対象と向き合って”ひねりだす”道具は、やっぱり違ってきます。
日々の中から、着想を”とらえる”道具としては、いつもポッケに入れているモレスキンや、iPhoneからも追記できるアウトライナー、WorkFlowy。”ひねりだす”道具としては、一枚一枚に思いつくことを書き付けていき、書き散らかした後、並べ替え、配置を変えることで整理しながらさらに深めていける情報カード。
情報カードは、少し厚めのただの紙。そこにあれこれ書き付けた後は、どうにでもできます。任意の位置に配置しながら、グループを作ったり、代表を一つ定めたり。まだ自分でも何を思いつくのかわからない段階から、とにかく書き出し、整理すればいい柔軟性は、”ひねりだす”ためにはぴったりだと思います。

カードの持ち味は、「扱いやすさ」

この用途での情報カードの使い方は、蓄積のためではありません。だぁーっと書き出し、組み替えて、ある程度アイデアが固まってきたらお役御免となります。となると、少し厚い紙である必要があるのか、ふつーの紙で十分じゃないか、という考えが頭をもたげます。確かに、蓄積しないのであれば、何度もカードを”くる”ことはしません。丈夫である必要がなくなる。少し厚い紙の必要性が薄れるように感じます。が、一度カードによってアイデア出しをしてみるとわかるのですが、ペラペラの紙よりも、少し厚い情報カードの方が、だいぶと扱いやすい。トランプは、ペラペラではなく、一枚一枚がある程度の強度を持っている、なおかつ、大きさが均一であるために、くったり、配ったり、手に持って広げたり、ってのがやりやすいわけです。その「扱いやすさ」の感覚を想像していただければ、紙よりも情報カードのほうがいいってのも、頷けるのではないでしょうか。
道具を扱う時には、それ自体が使いやすいか、扱いやすいのかは、かなり重要ではないか、と思います。

おわりに

道具は適材適所。適したシーンで使うことで、その威力は増します。
着想を”とらえ、育てる”、モレスキン、アウトライナー。着想を”ひねりだし、整理する”、情報カード。それぞれが自分の持ち味を発揮してくれるシーンで使う。そうすることで、自分の思考も一段階深くなるんじゃないか。と期待するのは、道具に頼りすぎでしょうか。
では、お読みいただきありがとうございました。

「5×3情報カード+A6情報カード」が、「WorkFlowy+Evernote」へ~メモに対して今いろいろと考えていることその7~

またまたまたまた、メモの話題です。
メモ置き場として、WorkFlowyというアウトライナーを使っている、という風になんども書かせてもらってます。でも、これを使い始めたのは、二ヶ月ほど前から。それまでは、別のものを使って、メモを書きため、保管していました。その”別のもの”ってのは、「情報カード」です。
情報カードには、いろーんな大きさのものが売られています。中でもぼくは、5×3サイズのカードを使って、「PoIC」を参考に着想メモを書きためていました。また、タスク管理にも情報カードを使っていまして、そっちは「43Tabs」を参考に、管理していました。
ポッケには常に5×3サイズの情報カードを何枚も入れておき、何かしら思いついたらそこにメモをする。で、着想に関してはPoIC的に管理し、タスクについては43Tabsの手法で管理していました。で、着想の書かれたカードを眺め、組み立て、ある程度のまとまりが出てきたら、ブログなり、もう少しサイズの大きなA6サイズの情報カードにまとめて保管したりしていました。
数学に関して、A6情報カードにまとめたものは、「あれやこれやの数学講義」にて公開しております。
で、ブログも、A6のカードにまとめたものも、ぜーんぶEvernoteへ放り込んでおくって感じでした。
そう、ぼくは基本「5×3サイズ」と「A6サイズ」という、大きさの違う2種類の情報カードを使っていたわけです。

アクティブな5×3、アーカイブなA6

大きさが違うが故に、用途ももちろん違ってきます。5×3情報カードは、前述の通り常にポッケに持ち歩き、メモをじゃんじゃか書き付けていく。そのメモたちを見返しては、A6情報カードにまとめていく。
5×3情報カードの方は、一つ一つのメモはまだ小さいので、書きためていき、ほかのメモと組み合わせながら育てていくことで、まとまってきます。時系列にストックしていき、事あるごとに見返し、順番を入れ替えたりしながら保管しておきます。で、ある程度のまとまりを見せてきたら、A6にまとめたり、ブログで書いたりする。
A6情報カードには、ある程度まとまった形の内容がまとめられていることになります。うんじゃかんじゃ組み換えるための5×3情報カード、それらをまとめるためのA6情報カード、というような使い分けで、5×3はアクティブに、A6はアーカイブ的に使っていました。
ただ、A6情報カードにまとめた内容が、いまいち活用できていない感がありまして。カードボックスに溜まっていくばかりで、次のアウトプットを生み出すことができていない。せっかく書き記したものを、死蔵しちゃってました。というのも、アーカイブする場としては、やはりEvernoteが優れているんですよね。

アーカイブとしての、Evernoteの強力さ

Evernoteには、強力な「検索」と、プレミアムアカウントを契約することで、「関連するノート」を表示してくれるようになります。今、表示しているノートに関連しそうなものを、内容を読み取って勝手にピックアップしてくれる。アーカイブの量が増えれば増えるほど、この「関連するノート」の機能は威力を増します。
情報量が多くなってくると、どんなものをEvernoteに保管しているのか、アーカイブしたのか、なんて覚えておくことはできません。それが、「関連するノート」で表示してくれると、自分の記憶になかった情報にまでアクセスすることができる。過去の自分を考えをまとめたものや、他の人の意見に再会する確率を上げることができます。実際、今もEvernote上で文章を書いているのですが、書いたそばからその内容を読み取り、下にはいくつかの「関連するノート」が表示されています。それを見返したりしながら、この文章を書き進めており、確かに、過去のアーカイブを活かすことができている、と感じます。
これが、カードによる蓄積だと、実現することはまず不可能でしょう。カードでストックしておけば、確かに”くる”ことはできますし、パラパラとめくり、検索することもできます。が、検索には手間がかかりますし、”くれる”状態にしておいても、そのカードに再び出会わなければ意味がない。そんなことを考えると、カードに書き付けてどんどん蓄積していこう、という気にならなくなってきちゃいました。
ただ、Evernoteに入れてしまえば、”くる”ことができなくなります。順番を入れ替えたり、似ているものをひとかたまりにしたりってのが、ものすごくやりづらくなる。そこは、Evernoteが、カードにはかなわない所。ただ、大量の情報を、ぜーんぶ”くれる”状態、アクティブな状態を保っておかなければいけないのか?と考えると、そうじゃない。ある程度のまとまりを見せたものについては、いつでも”くれる”状態じゃなくてもいい。まだ育ちきっていない着想たちさえ、アクティブなままでいてくれたら。
その、いつでも”くれる”状態でスタンバイしておいてもらう着想たちは、5×3情報カードにせっせと書きためていたわけです。が、それも、今は使わなくなっちゃってます。「アウトライナー」の登場によって。

”アクティブ”なメモを扱うなら、カードとアウトライナーどちらを使うか

カードとアウトライナー。共通している部分は、「手軽にメモ同士を組み合わせることができる」ところ。どちらも、簡単に順番を入れ替えることができますし、似たものを集めておくこともできる。どちらも、着想を育てるために最も大切な、「メモ同士を組み合わせる」ってことを可能にしてくれる、すばらしいツールです。
一番重要な部分は共通しているものの、アナログとデジタルという大きな違いに加え、ほかにも違う部分が多々あります。

  • カードはひとくくり。アウトライナーは、階層つけてひとくくり。
  • カードは、「似たものを寄せ集めておく」ことができる。アウトライナーは、それができるものの、必ず”代表”(一番上にくるやつ)が必要になる。
  • カードは、”集める”。アウトライナーは、”並べる”。順序を強く意識させるのが、アウトライナー。
    • カードは、任意の”位置”に配置できる。アウトライナーは、任意の”順番”に配置できる。
    • 順序関係なくネタをだーっと出すならカード、順序立てて配置していくのはアウトライナー。
  • アウトライナーの強みは、折りたたみにあるかも。カードやと並列で並んでしまうところを、折りたたんで、一番大まかなとこだけ表示できるから、そのぶん見返しも楽。
  • カードは、床の広さの許す限り、ずらーっといくらでも並べられる。アウトライナーは、画面の制約上、表示件数に限りがある。

これに加え、「アクティブなものを扱う」という部分において、とても大切になってくる要素があります。それは、

  • 「アクセスしやすい」かつ「眺めやすい」

ということ。着想メモたちは、育てていきたい。育てていくためには、メモを書きため、眺め、書き加えていく必要があります(参照:「メモが育つ」とはどういうことか?と、メモの育て方~メモに対して今いろいろと考えていることその6~)。となると、いつでも「アクセス」でき、さーっと「眺める」ことができたほうがいい。
書きためたカードは、束ねて保管します。となると、見返す時は一枚一枚をめくるか、並べなくちゃいけない。また、何十、何百枚もあるカードを、常に携帯することもできません。対して、アウトライナーであれば、メモたちは縦にずらーっと表示されますし、WorkFlowyにはiPhoneアプリも存在するので、いつでも眺めることができる。ということで、アウトライナーに軍配があがったわけです。

おわりに

普段の着想を書きためていく場所として、アウトライナーを、WorkFlowyをメインに使っていくことにしてからというもの、すごく快適になったよってのはこれまでこのブログでも書き散らかしている通りです。じゃあ、もうカードは一切使わないのか?となると、話は別。次は、カードが活躍できる場所について書きたいと思います。
では、お読みいただきありがとうございました。