テキストメモに、手書きのメモと同一の扱いを求めるのは無理があるとようやく気づいた

PC上での、ちょっとしたメモたちの扱いの思うようにいかなさに、うんざりすることがある。
情報カードにメモをし、書きためたものを見返す、というようなことをしたことがあったり、付箋にいろいろと書き出して、壁にペタペタ貼って何かしら考える、みたいなことをしたことがある人は、このうんざり感、わかってくれるのではないか。
メモを移動させたり、順番を並び変えたり、配置を変えたりするのは、何かしらのアプリをつかえば快適にできる。でも、どうやったって紙片に手書きしたメモたちを扱うことに比べると、操作の自由度や府感性が限られてしまう。
さらに、メモの数が増えれば、PC上ではけっこう壊滅的な感じになる。全部見渡すことはできなくなるし、移動やグルーピングするのにえらい手間がかかったりもする。

これまでは、テキストメモを書き溜めていくために、紙の情報カードの扱いに似た感覚が得られるアプリやサービスを探していた。カードとしてメモを保存することができ、それらのカードの順番を入れ替えたりグルーピングできるものを。
で、一番近しいのがアウトライナーにメモを書きためることだと結論して、実際にいろいろと書きためてってた。けど、やっと「うん、手書きと同じことを望んでたらあかんな」ということに思い至った。
アウトライナーに着想メモを書くと、確かに情報カードに近しい感覚が得られる。が、「操作」に関しては紙のカードにはどうやったってかなわない。情報カードと同じように使えるものを探して書きためてっても、それらを操作する時にもやっとするのだから、テキストメモの扱いには別のアプローチがいる。
そう強く思いはじめたのは、Scrapboxを使い始めてから。

Scrapboxのプロジェクトの一つに、着想メモをためていっているのがある。
choiyakiBox
このプロジェクトの表示を、CSSをいじってちょっとデフォルトとは違ったものにしてる。

ページ下部の関連ページの本文の表示量を増やし、そんな文章量が多くなければ内容がすべて表示されるようにしてみた。わざわざそのページに行かなくても、書かれていることが確認できるように。
今注目しているメモに関連するメモのみが表示される。
これが、テキストメモの保管の一つの解ではないか、と思ってる。

Scrapboxでは、ひとつのページを開くと、それに関連するページも同時に下に表示される。
で、関連ページの内容も表示されるようにしているので、一つのページを見ると、自然と他のページも目に入ることになる。
今開いているページに関連のあるページが、下にずらりと並ぶ。どれか気になったページを開く。と、さらにそのページに関連するページが下に表示される。
こうやってメモを見返していく行為こそ、テキストメモを「くる」ことに他ならないし、これであれば、メモがどれだけ増えたとしても気にならない。すべてをくるのではなく、今見ているページにちょっとは関連のあるページだけをくっていくことができる。

紙のメモで可能な、多くのページを一面に並べて俯瞰するってことはできない。
一つ一つのメモを、自由自在に操作することもできない。
そのかわりに、今見ているメモに関連するメモをパッと見返し、くることができる。紙のメモは増えすぎると見返しきれなくなるけれども、Scrapboxなら、数多あるメモから関連するものだけに絞り、くっていける。
これはきっと、テキストメモを紙のメモと同じように扱いたいって考えてばかりいては思い浮かぶことのないメモの扱い方ではないか、と思う。その意味で、紙では実現し得ないことを実現できている。

Scrapboxにはできないことが紙のメモでは可能であり、紙のメモではできないことをScrapboxでは実現できる。
どっちがいい、ということではなく、どっちも楽しみながら今後も使っていきたい。

では、お読みいただきありがとうございました。

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